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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1341225918/ 咲「ツモ。4000オールです」 久「ふぅ、須賀君のトビで終わりね」 優希「うがー、この馬鹿犬!お前のせいで優希ちゃんの華麗な逆転劇が始まる前に半荘終っちゃったじょ」 京太郎「うっせえ、俺だって好きでとんだ訳じゃないつーの!」 優希「犬の分際で口答えとはなまいきだじぇ」 咲「まあまあ優希ちゃん、抑えて、抑えて」 和「そうですよ優希、今回は須賀君の打ち方が悪かったという訳ではなく単純に宮永さんの調子が良かっただけです。現に部長と優希の点数も残りわずかだったでしょう」 優希「うぐぅ、それを言われると言い返せないじぇ……」 京太郎「和マジ天使」 優希「ぐぬぬ」 久「いやー、それにしても今日の咲にはまいったわー。この調子なら全国も余裕ね」 まこ「まさに鬼神のごとき鬼ヅモだったからのお。咲の後ろに世紀末覇者が見えたわ」 咲「もう二人ともからかうのはやめてくださいよ。今日はたまたまですよー」 京太郎「ちくしょー!久しぶりに卓に座れたっていうのにこんなのあんまりだー!!」 咲「ふふふ、でもわたしは久しぶりに京ちゃんと麻雀できて楽しかったよ!」 京太郎「咲…お前……」ホロリ 咲「だって、京ちゃんが卓に入ったらビリになることはないもん」 京太郎「そんなことだろうと思ったよ!ちくしょう!」 咲「あはは」 久「あら?もういい時間ね、みんなそろそろ帰るわよー」 まこ「暗くなる前に帰らんと」 優希「かわいいのどちゃんはお家に帰る時間だじぇ」 和「どういう意味ですか?」 久「あんまり帰りがおそい時間になると、和みたいなかわいい娘は変質者に襲われちゃうかもしれないから早く家に帰りなさい。てことよ」 和「ななななにを言っているんですか!そんなことあるわけないですよ!!」 久「いやー、そんなことないと思うわよ。あなたも暗い夜道の中、和が一人で歩いてたらついつい襲っちゃうでしょ?須賀君」 京太郎「話題の振り方も内容も最悪ですよ部長!!」 咲「……」 京太郎「咲さん、無言で足を踏むのをやめてください」 和「須賀君……」 京太郎「和、これは誤解だ!だからそんな悲しい目で俺を見ないでくれ!!」 まこ「ここだけ切り取ってみると、本妻に浮気がばれた駄目男みたいでおもしろいのー」ニヤリ 優希「わたしは会社の上司役を希望するじぇ!」 京太郎「お願い!悪乗りしないでこれ以上は収拾つかなくなるから」 ワイワイガヤガヤ 京太郎「部長!さっきの言いがかりを早く訂正してくださいよ!」 久「あはは、ごめんごめん。みんなが面白い反応してくれると思ったからついね」 京太郎「完全に部長は遠巻きに楽しんでましたけどね」 久「うん、意外に思うかもしれないけど私Sなの。だから自分に被害が及ばないところで人が酷い目に合ってるのを見るのが大好きなの!」ニコッ 京太郎「部長、あなたがドSなのは意外でも何でもない周知の事実ですし、なにより後半部分に関してはただの性格の悪い女性みたいになってますよ!」 久「私が性格が悪い女ですって?映画13日の金曜日でジェイソンに感情移入できるこの私が!?」 京太郎「部長!そのフォローは全く意味がないです!逆に先ほどの自分は手を汚さず高みの見物をしている知的な悪党っぽいイメージに猟奇的な殺人鬼までプラスされて、なんかもう知性と力を併せ持つ稀代の殺人鬼みたいなイメージになっちゃってます」 久「そういえば、須賀君て結構かっこいい顔してるわよね。うふふ、食 べ ち ゃ い た い ぐらい」二コリ 京太郎「なんで今のタイミングでそんなこと言うんですか!普通に怖いですから、いつもは素敵な笑顔が逆に怖いですからー!」 久「冗談よ、須賀君があまりにもいいリアクションするからついつい遊びすぎちゃうのよ」 京太郎「さいですか……」ゲッソリ 久「それはそうと、皆の誤解もそろそろ解かないとね」 京太郎「お願いします」 久「オーイ!皆、さっき言ったことは私の冗談だから須賀君のこと誤解しないであげてね!須賀君は夜道で一人歩いてる女の子をどうこうする男の子じゃないわよー」 咲「そ、そうだよね!京ちゃんに限ってそんなことするわけないよねー。わたしも部長の冗談に乗ってみただけだから、京ちゃんがそんなことしないって知ってたよー」 京太郎「おい、咲……俺の眼を見て話せ」 咲「ヒュー、フシュー」 京太郎「お前が口笛のつもりでやっているそれ全然音でてないから、ただ口から息をはいてるだけだからな」 和「須賀君ごめんなさい……、同じ部員である仲間を疑ってしまうなんて私最低です……」ホロリ 京太郎「和……、わかってくれたならいいよ!俺も気にしてないしさ」 和「でも……」 京太郎「いいって誰にだって間違うこと位あるし、今後こうゆうことがないように気をつけていけばいいだけの話じゃないか」 和「須賀君……、そうですね!ありがとうございます須賀君」ニコッ 京太郎「おう!(和ちゃんマジ大天使ミカエル)」 和(チョロイですね)ニヤリ まこ(あまいのー) 優希(チョロアマだじぇ) 京太郎「まあ、なんにせよ皆の誤解が解けてよかったよ」 久「そうね、誤解が解けてよかったわね須賀君」 京太郎「はい、ありがとうございました!(誤解の原因の8割くらいは部長にあると思うが、口に出したら怒られそうだから言わない)」 久「大体普通に考えたらわかるはずじゃない。須賀君が夜道で襲うなんてことするはずないのにねー」 京太郎「全くもってその通りですよ!俺がそんなことする男に見えるのかって話ですよ!」 久「そうよねー、須賀君が女の子を襲っちゃうのはロッカーの中だけだよねー」 京太郎「そうそう、俺が女の子を襲っちゃうのはロッカーのって……あれ?」 久「部室内の狭いロッカーの中で女の子と二人きりで出るに出られない状況になった須賀君は女の子の髪や首筋から香る、女の子のにおいに自分が抑えきれなくなってほとばしる若いパトス(情欲のみ)をそのまま、わた『それ以上いけない!!!』」 京太郎「なんてこと口走ってくれてんだ!!あんたわ!!」 久「あら、事実じゃない?」 京太郎「事実だけれども!!」 咲「京ちゃん……」 京太郎「ひっ」 優希「犬……、今部長が言っていたいやに真実味を帯びた生々しい話しはどうゆうことだじぇ」 京太郎「落ちけつ優希」 まこ「まずはお前が落ち着け」 和「いま、須賀君事実って……」 京太郎「違うんだ和!これは別の世界線の話で」 咲「京ちゃん」クルクル 京太郎「咲、待ってくれ!これは誤解なんだ!」 咲「京ちゃんはエッチだなあ」グルグル 京太郎「咲……、お前の右腕なんか回転してね?」 咲「エッチな京ちゃんはロッカーの中で何しちゃったんだろうね?」ギュルギュル 京太郎「いやいやいや、絶対回転してきてるって!心なしか音も激しくなってきてるし!!」 咲「わたしに教えてよー京ちゃん」ニコッ ギュオーンギュオーン 京太郎「(このままじゃヤバイっ)咲……よく聞いてくれ。部長が言ってたあれは嘘なんだ、作り話なんだ、だから俺が女の子と一緒にロッカーに入った事実なんてない。つまり、ロッカーの件はさっきのと同じく部長の冗談なんだ」 咲「ほんとう?」くるくる 京太郎「あぁ!そうだ!(回転が遅くなっていく)」 咲「ひどいですよー、部長冗談だったんですか?」 京太郎(今だけでいい、部長……空気を読んでください) 久「えっ?事実だけど(そういう物があるのは)」 京太郎「あんたって人はーーーーーーーーーーー!!!!!」 久「言ったでしょ須賀君……」 久「私Sなのよ!」ドヤッ 京太郎「くっ(殴りたいこのドヤ顔……)」 咲「京ちゃん……、なんで嘘ついたの?」ギュオーンギュオーン 京太郎「咲!」 咲「嫌っ!もう聞きたくない!!」ギャレオンギャレオン 京太郎(あっ!これもう助からないわ) 咲「京ちゃんの」バリバリバリ 京太郎「なんか帯電し始めてるぞ!お前の右腕!!」 咲「ばかぁーーーーーーー!!」ドゴォーーーーン 京太郎「8100オール!!!!!!」バタンキュー 優希「親倍だじぇ」 まこ「なぜか一本場ついとるのお」 和「どんな手だったんでしょうか?」 久「あらら、さすがにやりすぎちゃったかしらね」 まこ「からかうのも、ほどほどにしておかないと京太郎の身がもたんぞ」 久「わかっちゃいるんだけどねぇ……。咲の誤解も解かないとね」 説明中 咲「そうだったんですか……」 久「ごめんね、咲のリアクションが面白くてつい羽目を外しすぎちゃったわ」 咲「いえ、それで京ちゃんは大丈夫なんですか!?わたし京ちゃんに酷いことしちゃって」 久「それなら大丈夫よ。気を失ってはいるけど幸い怪我とかはしてないわ」 咲「よかった…。でも、京ちゃんに酷いことしたのは事実だし京ちゃん許してくれるかなあ……」 優希「京太郎ならきっと許してくれるじぇ!」 和「そうですよ宮永さん、須賀君は優しい人ですからきっと許してくれますよ」 まこ「それに責任の大半は部長にあるしのー」 久「うぐっ、反省してるわよ……」 久「それより、あなた達は早く帰りなさい。もう外も真っ暗になってるわよ」 まこ「あなた達はって、部長はどうするつもりなんじゃ?」 久「須賀君が目を覚ますまでここで待ってるわ。もともと私のせいでこんなことになったんだもの、これ位のことはさせてもらうわ」 咲「それならわたしも!」 久「だめよ」 咲「どうしてですか!?」 久「理由は二つあるわ。一つはこれ以上遅くなってしまうと心配してる親御さんに申し訳が立たないとうこと、もう一つはもし教員が見回りに来ても学生議会長である私は色々と言い訳できるけど、咲はそういう訳にもいかないからよ」 久「だから今日は諦めて明日謝りなさい」 和「宮永さん、須賀君が心配なのはわかりますが幸い怪我もないわけですしすぐに目を覚ましますよ。ここは部長の言うとおりにして、明日謝るのが一番いいと思いますよ」 咲「……そうだね原村さん。わかりました、明日謝ることにします。でも部長、京ちゃんが目を覚ましたらわたしにメールください。やっぱり心配なんで……、お願いします!」 久「ええ、お安いご用よ」 優希「それじゃあ、のどちゃんが襲われないように帰るとするかだじぇ」 咲「それでは部長、京ちゃんのことよろしくお願いします。失礼します」 和「失礼します」 まこ「またのー部長」 バタン 久「ふぅ……」 久「ついついやりすぎちゃう。悪い癖ね……」 久「ごめんなさいね、須賀君」 久「うーん、それにしても須賀君が起きるまで何してようかしら」 久「読書でもしようかしら」 久「!」 コソコソ 久(こんな機会じゃないと須賀君の顔をじっと見る機会なんてないし) 久(須賀君が起きるまできれいなお顔を観察してましょうかね)ニヤリ 久(それでは失礼して) 久(ふぅ、やっぱり須賀君ってイケメンよね。ちょっとチャライけど顔立ちはきれいだし) 久(睫毛長いし) 久(肌もきれいだし、お手入れとかしているのかしら?) 久(……実に妬ましいわね) 久(ふふふ、唇の皮がめくれちゃってるわよ) 久(本当、黙ってればかっこいいのに) 久(その気になってちょっと頑張れば、彼女なんてすぐに出来ると思うわ。がんばれ!須賀君)クスクス 久(彼女ねぇ) 久(……) 久(須賀君の彼女ねぇ……、誰がお似合いかしら) 久(やっぱり幼馴染の咲が一番お似合いかしら?) 久(あんまり派手なデートとかはしないでお互いの家を行き来するような家族ぐるみの付き合いが似合いそうね) 久(だけどしっかり咲の尻に敷かれてる。そんな感じがするわ)クスクス 久(和はどうかしら?) 久(……………………) 久(全く思い浮かばないわ) 久(須賀君には悪いけど和と付き合うことになってもあんまり上手くいきそうにないわね) 久(優希は言わずもがなね。きっと毎日が楽しく過ごせると思うわ!(主に優希が)) 久(須賀君がなけなしのお小遣いをはたいて栄養ドリンクを買う姿が目に浮かぶわ……) 久(まこはどうかしら?) 久(うん) 久(いいと思うわよ!以上) 久(結論としては、やっぱり幼馴染の咲が一番相性よさそうね。次点で優希かしら?) 久(…………) 久(ふぅ……) 久(私が頭の悪い女の子だったらよかったのに) 久(どうして気づいちゃうかなあ……) 久(こうやって、自分を除いて考えようとしてたのが何よりの証拠よね……) 久(意識してるのバレバレじゃない) 久(はぁ) 久(恨むわよ須賀君) 久「イケメンになびくような女じゃないつもりだったのになー」 久「咲や優希も絶対須賀君に好意を持ってるわよね……」 わざわざ声に出して言うことじゃない。そんなことはわかっていた 久「だいたいなんでよりによって須賀君なのよ!顔がいい男なんて他にもいくらでもいるじゃない!」 顔だけじゃない。そんなことはわかっていた 久「須賀君なんてただのチャラ男よ。なんでそんな男好きになったの!?」 須賀君がもし起きてたら聞かれてしまう。そんなことわかっていた 久「だいたい私は本当に須賀君のこと好きなの?勘違いっていう場合もあるはずでしょ」 虚勢を張って自我を保とうと必死になっている。そんなことわかっていた 久「嫌いよ……、須賀君なんて」 口に出してしまった言葉が怖かった。本当に須賀君のことが嫌いになってしまいそうで怖かった。 久「今のは嘘よ」 だから 久「私は」 私は 久「須賀君のことが好き」 須賀君のことが好きだ。そう自覚できた。そんなことはとっくにわかっていたけど 久(結局認めたくなかっただけなのよね) 久(普段大人ぶってるけど、私もまだまだ子供ね) 久(好意を自覚してるであろう咲たちの方がよっぽど大人だわ) 久(はぁ、自己嫌悪だわ) 久(須賀君まだ寝てるかしら) 久(今の聞かれたなら聞かれたで別にいいけど(どうせ面と向かって告白なんてできないし)) 久(なんだ、まだ寝てるのね) 久(乙女の情けない告白を聞かれなくてよかったと思うべきか、タイミングを逃して残念と思うべきか) 久(……よかったと思っときましょう。そうでなきゃやってられないわ) 久(そういえば須賀君、ただ寝てるだけみたいだし起こしても大丈夫みたいね) 久(………………) 久(こんな時間まで付きっきりで看病してあげたんだから、報酬はあってしかるべきよね) 久(そうよ!いくら私のせいでこんな状況になってしまったことを差し引いても報酬はあってしかるべきのはずよ!間違いないわ!!) 久(………………) 久(それじゃあ、報酬として何を頂こうかしら) 久(お金とかはさすがにゲスイからなしとして) 久(うーんどうせなら、この状況でしかできないことがいいわね) 久(閃いたわ!この状況のお約束として、寝ている異性にチューしようとし、いざチューしようとしたら抜群のタイミングで寝ていた人が目を覚ますっていうあれをやってみましょう!) 久(須賀君が目を開けてくれたら成功で須賀君が目を瞑ったままなら罰ゲーム!いいわね面白そう) 久「それでは」コホン 久「須賀君起きてー」ゆさゆさ 久(起きるなよー) 久「もう!早く起きてよ」ゆさゆさ 久(起きるな!絶対起きるな!) 久「むぅ、起きないとチューしちゃうぞー」 久(相変わらずかっこいいわね、この男は) 久「須賀君、まだ寝てるの?」ゆさゆさ 久(ごめん咲、優希、私……もぅ) 久「……本当にチューしちゃうわよ?」ゆさゆさ 久(須賀君は私のものよ)キリッ 久「……須賀君が悪いんだからね」ハァハァ 久(近くだと須賀君の匂いがするな……いい匂い)クンカクンカ 久「それじゃあ、失礼して」ハァハァ 久(首筋にキスマーク付けちゃおうかしら)スーハー 京太郎「……部長何やってるんです?」 久「……」 久(オワタ) 京太郎「あのぉ、なんで俺の身体の上に部長が馬乗りになってるんですか?状況が全然分かんないんd「chu」…………えっ?」 久「こういうことよ」 京太郎「」 久「私は須賀君のことが好き。だからキスしたくて寝込みを襲ったのよ」 京太郎「いや、え?部長が俺のことが好き?それに後半は、そんなあけっぴろげに言う内容じゃないでしょ!?」 久「むらむらしてやった反省はしている」 京太郎「あれ、なんでだろう反省しているはずなのに印象は最悪になった」 久「そうよ。こんな女でドン引きしたでしょう。ごめんなさい」 京太郎「はい。ドン引きしました」 久「ドン引きしたんだ……」 京太郎「あっ!でもほら、いい意味でのドン引きですから!!」 久「須賀君て、おそろしくフォロー下手ね」 京太郎「はい、すいません……」 久「謝らなくていいのよ須賀君。私はそんなあなたを好きになったんだから」 京太郎「部長……」 久「ふふふ」 京太郎「いい感じの雰囲気を作って、俺の寝込みを襲った話を逸らそうとしていませんか」 久「そそそそんなことないわよよよぉ」 京太郎「物凄く動揺した!?」 久「ふぅ、冗談はこれくらいにして改めて謝罪するわ須賀君ごめんなさい」 京太郎「正直に話してくれましたし許しますけど……」 久「許してくれるの?やっぱり優しいのね、須賀君」 京太郎「まあ、さっきされたキスだって嫌な気はしませんでしたし」 久「あら?これって、私脈ありと思っていいのかしら」 京太郎「部長は綺麗ですし、キスされたら俺を含めて大抵の男は喜ぶと思います」 久「ありがとう。須賀君、私とってもうれしいわ!」ニコッ 京太郎「かわいいいいいいいいいいいい」 久「そうだ!須賀君、告白の返事のことなんだけど」 京太郎「はい」 久「明日の放課後まで待ってもらえないかしら」 京太郎「それは別にいいですけど……なんでですか?」 久「抜け駆けはいけないでしょ」 京太郎「はぁ?そうですね」 久「という訳で、今日はもう帰りましょうか」 京太郎「そうだ!今何時って……、もうこんな時間!?あれ?そういえば俺なんで寝てたんだっけ……」 久(咲にメールしとかないと)ピロリン 久「須賀君もう部室閉めるわよ」 京太郎「あっ、はい(まあいいか、いいことあったし結果オーライだ)それじゃあ、部長帰りましょうか」 久「こんな時間まで待っていてあげたんだから、私の家までエスコートしてくれるんでしょ須賀君?」 京太郎「そりゃあこんな真っ暗の中、女性を一人で帰らせるなんてことできませんよ。お供します」 久「京ちゃんマジ紳士」 京太郎「茶化すなら、帰りますよ」 久「ごめんごめん須賀君といるとついつい、いじりたくなっちゃうのよ」 京太郎「どうせ俺はいじられ気質ですよ……」 久「違うわよ、そんな理由じゃないわ」 京太郎「ではなんでですか?」 久「好きな子を見るといじめたくなっちゃう。そういうことよ」 翌日の放課後 京太郎「昨日、あんなことがあったから部長と顔を合わせづらい」 京太郎「あっけらかんとした部長のことだ、きっとすでにみんなに公表しているよな……」 京太郎「はぁ、今から盛大にいじられるとなると気が重いな」 京太郎「今日は部活休もうかな……」 京太郎「いやいやいや、それはいかん!こういうことはちゃんとしなきゃ駄目だ」 京太郎「覚悟を決めろ!須賀京太郎、進む道は修羅道なれどここで背を見せれば男が廃る!」 京太郎「いざゆかん」 バタン 京太郎「たのもー!」 優希「遅いじょー犬ー」 和「もうとっくに部活始まってますよ」 まこ「堂々と遅刻するとはいい御身分じゃのー京太郎」 咲「京ちゃん!」 京太郎「すいません、掃除当番で遅れちゃいました」 まこ「なんじゃ、そういう事情があるなら仕方ないの」 優希「犬のことだから、遅刻の言い訳のための嘘かも知れないじょ」 京太郎「そんな嘘つかないっつーの!クラスの中でせっせと机運んでたわ」 咲「そういえば京ちゃん掃除当番だったね、ごめんね、忘れちゃってたよ」 京太郎「いや、こればっかりはしょうがねぇよ。普通他人の掃除当番の日程なんて覚えてるわけないもんな。咲に伝え忘れた俺の落ち度だ」 和「今度から気をつければ問題ないですよ。そうですよね部長!」 久「そうねぇ、事前に連絡がない状況で掃除が長引いてしまったら無断欠席と捉えられてもおかしくないのよ。そういう事態を防ぐために連絡はしっかりしましょうね須賀君」 京太郎「はい!以後気をつけます」 久「うん、いい返事」 咲(自称京ちゃん検定、段位持ちのわたしにとって掃除当番なんて知ってて当然のことなのに……もっと精進しなきゃ) 久「それじゃあ、さっきの続きから再開しましょう。咲、和、まこは卓に戻って」 久「須賀君と優希はひとまず見学、もしくはネット麻雀をやっててもいいけど、どうする?」 京太郎「俺は皆のを見学してます。人が打ってるのを見るのも勉強になりますし」 優希「じゃあ、優希ちゃんは犬をじーっくりみてるじぇ!」 京太郎「……それなんの意味もないだろ」 優希「犬の一挙手一投足を事細かに実況し解説を交えて紹介していく番組だじぇ」 京太郎「そんな番組があってたまるか!!そういうのいいからお前も一緒に見学するぞ」 優希「しょうがないじぇ、飼い犬がキャンキャンうるさいから飼い主様が一緒にいてやるじぇ。感謝するんだじぇーいぬー」 京太郎「はいはい、ありがとうございます」 優希「そうだじぇ!見学する前にタコスを買いに行くじょ!付き合え犬」 京太郎「へいへい、わかりましたー。お供しますよー」 優希「というわけで、行ってくるじょ部長」 久「わかったわ、行ってらっしゃい」 京太郎「はい、行ってきまーす(感じからすると、どうやら部長は昨日のことを皆に言ってないみたいだな……)」 バタン 和「須賀君、優希の扱い方上手になりましたねー」 まこ「優希の言うことに従っても、たずなはしっかり握ってコントロールしているそんな感じかの」 久「あら、そうかしら。もしかしたら、犬根性が身に着いてしまって優希をご主人さまと認識してるのかもしれないわよ」ニヤニヤ 咲「そんなことないですよ部長!京ちゃんは意外と要領いいから、日々の経験の中で優希ちゃんの気持ちを酌みつつ自分の要求も通す。そいうことができるようになっただけですよ」 久「あはは、冗談よ。咲の言う通りだってことは、あの二人を見てたらわかるから心配しないで」 まこ「部長の言うことは無駄に説得力があるから怖い」 和「そうですね……少し考えればそんなことはありえないということがわかるんですけど、それをさせない力がありますね」 まこ「詐欺師のそれと同じじゃな」 和「そうですね」 久「ちょっと二人とも失礼なことを言わないでちょうだい。詐欺師みたいって……、もっと別の言い方があるでしょう」 まこ「部長は嘘つくのが上手い」 久「……なんか余計酷くなった気がする」 和「気のせいではないです。シンプルになったせいで余計酷くなりました部長」 久「はぁ、もうそれでいいわ。いちいち突っ込むのもめんどくさいし」 まこ「えぇー、もっとノってきてくれてもええじゃろー部長」 和「いけずですー部長」 久「あんた達キャラのブレが酷いわよ。特に和」 まこ「京太郎だったらもっとノってきてくれるのにのー」 久「わたしに須賀君ばりの返しを求められても困るわよ」 和「それはそうと、最近の須賀君は優希を甘やかしすぎだと思いませんか?」 まこ「確かにのぉ。もしかして犬根性としてじゃなく、龍門渕の執事みたいに半ば忠義として優希に仕えてるのかもしれないのー」ニヤニヤ 咲「そんなことありえないですって!」ムゥ 久「須賀君が義理立てしようと思うような高尚な行為を優希がするわけないでしょ……」 咲「ですよねー!部長、京ちゃんに限ってそんなことありえませんよね」 久「」ニヤリ 久「そうね、須賀君が優希をご主人様として思っているのかもしれない、そんなことはあり得ないわよ」 久「でもね咲、もしかしたら優希と須賀君が特別な関係になるかもしれない、そういう可能性があることも事実なのよ」 咲「どういうことですか!?」 久「えっとね、優希が須賀君にちょっかいをかけては我儘を言って言うことを聞かせているのは知ってるわよね?」 咲「二人が毎日の様にやってるやり取りですから、もちろん知っていますけど……」 久「実はそれが問題の焦点でね。男女共通の異性に惚れる条件の一つとして、「こいつには自分が付いてないとだめだ」と思うというものがあるのを、咲は知っているかしら?」 咲「はい、雑誌とかにもよく載っている内容のものですし、もちろん知っていますけど、それが関係あるんですか?」 久「そうよ。先に結論を言ってしまうとね、二人がこのような関係を今後も続けていくようなら、須賀君が優希に惚れてしまう可能性があるのよ」 咲「ばかばかばかしいです。SOA!SOA!」 和「……」 まこ「動揺して口からでてしまった言葉じゃ、気にせんでいいじゃろ」 久「咲、落ち着いて今の優希と須賀君の状況をもう一度よく考えてみなさい。日頃から男の子に対してお願いばっかりしているの女の子と、愛想を尽かせず女の子のお願いをきいてあげてる男の子。こういう言い方にしたらわかるんじゃないかしら?」 咲「……!!」 久「気づいたようね」ニヤニヤ 咲「でもでも、京ちゃんに限ってそんなこと……」 久「あの人だけは大丈夫だなんてーうっかり信じたらだめ!」 まこ「だめ!」 和「だめ!」 久・まこ・和「だーめだめよ!」 咲「S O S」 まこ・和「パンパン!」ヒューヒュー 久「みんなノリいいなって……、いったい歳いくつなのよあんた達」 まこ「わしは、カメレオン・アーミーが一番好きだったのお」 和「ジパング以外ありえません!」 咲「ペッパー警部が可愛くて好きです」 久「だからなんで知ってるのよあんた達は!今時のJKがピンクレディの曲で盛り上がるってるこの状況おかしいと思わないの!?」 まこ「別に、知ってたって問題ないじゃろ。誰かに迷惑かけてる訳でもあるまいし、それでそういう部長は何が好きなんじゃ?」 久「……世界英雄史よ」 まこ・和・咲「「「渋ッ!!!」」」 久「ふぅ、落ちもついたし話を戻すわよー」 まこ「まてまてまてー。世界英雄史のインパクトが強すぎてそんな簡単に頭切り替わらんわ」 和「冗談ですよね部長!?仮に本当なら多分、部長しかいませんよ!世界英雄史好きの女子高生なんて」 咲「いい曲なんですけどね……でも、それこそ今時の女子高生の会話には絶対出てこないですよ」 久「もういつまでその話題続けるのよ。それはもう終わった話題だからいいでしょ!咲ー、話を戻すわよ」 咲「は、はい!わかりました」 まこ「うぐぅ、なんじゃこの得も言われぬ感情わーー!!」 和「なんか……、すごくモヤモヤします」 まこ「マネマンされた時のどうしようもないあの感じに似てるわ」 和「やるせないです……」 久「二人ともうるさいわよ!!」 まこ・和「ぐぬぬ」 久「咲もさっき気付いたと思うけど、多分その解釈であってるわ。だけど念のために一応解説しておくと」 久「私は、須賀君が日頃から優希ちゃんの言うことをきき続けてる間に、こいつは俺がいないと駄目だ。と思う様になってしまう可能性があると言っているのよ」 まこ・和「あるある」 咲「いやねぇよ」 久「そんなきっぱりと言い切れるかしら?」 咲「お言葉ですが、あえて先ほど部長がおっしゃっていた意見を真っ向から否定させて頂きます。全地球上の男性の99%が当てはまろうと京ちゃんだけは絶対に当てはまることはありえません」 久「へー、その心は?」 咲「だって京ちゃん鈍感ですし」 まこ・和「そうだった!」 咲「おそらく自分の恋心すら自覚できないと思います」 久「学生議会長の私を論破するなんてやるじゃない(咲や優希からあれだけあからさまな好意を向けられてるのに、全く動じてないてことが何よりの証拠よねー)」 咲「京ちゃんの鈍感さは折り紙つきです。とある少女はその鈍感さの被害にあってしまい東京に引っ越してしまったなんて事実があるくらいですから……」 まこ「京太郎本人に悪気がないと分かっているんじゃがこれはあまりに酷いの……。実害が出ている以上対策の一つでも立てて京太郎に気をつけるよう言ってやらんと」 久「余計なことはしなくていいわ」 咲「そうです!京ちゃんには日頃からわたしが言って聞かせてるので安心してください」 和「須賀君に日頃から言って聞かせてる割には全然治っていませんよね」 咲「うっ、それは……」 まこ「咲、今度はわしが先輩としてガツンと言って京太郎の鈍感をなおしてみせるから安心せぇ」 久「それは駄目よ、まこ」 まこ「なんでじゃ部長?さすがに京太郎も先輩から注意したら自分の鈍感さを見直すじゃろ?」 久「説明が必要みたいだから言っておくけど、鈍感さの改善には他人からの働きかけはあまり効果を持たないの」 久「人がせっかく注意をしても須賀君自身身に覚えがないのだから、その注意はのれんに腕押し状態になってしまう可能性が高いの。だから鈍感さを改善するためには須賀君自身がで色んなことを経験して、自分自身で問題に気づき解決していくのが一番良い方法なのよ」 和「へー、そうなんですか。さすが部長物知りですね」 まこ「そうなんかー、鈍感っていう曖昧な基準にも、きちんとした対処法があるんじゃの。勉強になったわ部長」 久「……まぁね」 咲(GJです部長) ガラガラガラ 優希「今戻ったじょー」 京太郎「ただいま戻りました」 久「おかえりなさい。二人とも」 優希「なんだ、みんなまだ打ってなかったのかだじぇ?」 京太郎「あれ、ほんとだ。もしかして俺と優希のこと待っててくれてたんですか?だとしたら申し訳ありません。結構な時間お待たせしてしまって」 久「イケメンで」 まこ「気遣いできて」 和「腰が低い」 咲「今宵そなたが鳴かすわ誰ぞ」 京太郎「短歌!?どうしたんですかいきなり!!」 久「いいの須賀君あなたは今のままでいてくれたら……」 咲「京ちゃん気にしないで……わたし頑張るから!!」 京太郎「いやいやいや、なんなのこの空気。俺と優希が完璧置いてけぼりなんだけど」 まこ「京太郎、わしからお前に言ってやれることは何一つのない……。しかしな、わしらはみんなお前の味方じゃ!これだけは覚えといてくれ……、頼りない先輩でスマン京太郎」 京太郎「えっ、なんですかこれ!?俺これから戦争にでも行くんです?なんでみんな俺のことをそんな悲しそうな目で俺のこと見てるんですか!?」 和「須賀君気をつけてくださいね(自分の鈍感さに)……。そのせいで不幸になった人がたくさんいるんですから……」 京太郎「マジで!?俺マジで戦争行く感じなの!?」 和「茶化さないで真面目に聴いてください!」 京太郎「えっ、あ、はい」 咲「原村さん落ちついて…」 和「でも、被害にあった人たちのことを考えるとわたし……」グス 京太郎(マジかよ……。やばいこれ……本当に戦争が起こるみたいだ……) 和「須賀君詳しいことは言えませんが、どうか気をつけてください」グス 京太郎「……わかった」コクリ 久「それじゃあ、みんな揃ったし東一局始めるわよー」 まこ「最初の親だけはさっき決めていたから咲が親で始めじゃ」 京太郎「……て!ちょっと待てーい!!おかしいでしょー!そんなのんきに麻雀打ってる場合じゃないでしょ!?今日のところは早く家に帰った方がいいでっすって!」 久「須賀君どうしたのよいきなり大声出してビックリするじゃない」 京太郎「これから戦争が始まるっていうのに、悠長に麻雀やろうとしたら、そら大声も出しますよ!」 まこ「戦争って……、えらい物騒じゃのぉ……」 久「須賀君、冗談にしては面白くないわね」 京太郎「こんな性質の悪い冗談言う訳ないでしょう!!さっきの俺と和の会話聞いてなかったんですか?」 まこ「そりゃあ、バッチリ聞いていたけどのお」 久「それが戦争とどう絡んでくるのかしら、須賀君?」 ワーワーギャーギャー 優希「ねぇねぇ、咲ちゃんさっき馬鹿犬とのどちゃんが話していた内容ってなんだっけ?」 咲「京ちゃんの鈍感さが原因で被害を被る女の子がたくさんいるって話だけど、部長が鈍感な人に自身が鈍感だと伝えるのはよくないって教わったから、京ちゃんにそのことが伝わらないようにし話してたんじゃないかな?」 優希「ふ~ん、なるほどなーだじぇ!」ピコーン 優希「わたしも京太郎と一緒にしばらく部室出てたから、京太郎ほどじゃないにしても、皆が何を言っているのか意味不明だったじぇー」 優希「それにしてもこいつは傑作でじぇ」ゲラゲラゲラ 咲「何か分かったのなら、これ以上変な空気になる前に教えてよ優希ちゃん」 優希「そうするじぇー!みんな話を聞いてほしいじょー!!馬鹿犬は一回廊下で待っててくれだじょ」 京太郎「なんでだよ?」 優希「ちょっと乙女が聞かれたら恥ずかしい話になるじぇ」 京太郎「……なんか腑に落ちないけど分かったよ。しばらく外にいる、話が終わったら呼んでくれ」 ガチャリ 優希「むぅ、最近の犬はやけに聞き分けがいいじょ」 和「クスッ、張り合いがなくてつまらないですか優希?」 優希「そ、そんなことないじょ!あいつもやっと犬としての自覚が出てきて飼い主としては嬉しい限りだじぇ!」 久「面白そうな話だけど、今のところはその話は置いておいて本題に入りましょう。優希どういうことかしら?」 優希「了解だじぇ!」 優希「カクカクシカジカ」 久「須賀君ー!戻ってきてもいいわよー」 ガチャリ 京太郎「失礼しまーす」 和「ごめんなさい須賀君…、私の言い方が悪かったみたいで誤解させちゃいました……」 京太郎「誤解?」 和「はい、安心してください須賀君は戦争に行ったりなんてしませんから」 京太郎「へっ?じゃあ、さっきの話はなんだったんだ?」 和「言えません」 京太郎「なんで!?」 咲「それについては、原村さんの口から答えを聞いても意味ないの。京ちゃん自身が考えて気付かないと意味がないんだよ」 京太郎「和の口から聞いたら意味がない……。俺自身が気付かないと意味がない……」 まこ「少しヒントをやると、京太郎はもう少し自信を持っていいと思うぞ」 京太郎「……自信ですか?」 和「そうですよ、そしていつか気付いてくださいね」 京太郎「…………」 京太郎「!」 京太郎(まさか) 京太郎(でも、そんなことありえるのか?) 京太郎(いや、しかし……他に考えられん) 京太郎(まさか、和が俺のことを好きだったなんて) 京太郎(和の口から聞いても意味はない、俺自身が気付かないとだめ……、これはおそらく、乙女な和のことだから自分から告白するより相手からロマンチックに告白されることを望んでいるはず……、だから俺が和の気持ちを酌んだ上で告白を行えということに間違いないだろう……) 京太郎(ただしこれだけでは単なるこじつけであることも事実だ。そこで生きてくるのが、染谷先輩のヒントだ) 京太郎(俺にもう少し自信を持てとのこと。これは、アニメ・漫画などで用いられる鈍感なキャラへ必死にアピールしているキャラへの粋な手助けとして、主に一線引いた位置にいる双方の友人キャラが使うことが多い、いわばテンプレの台詞である) 京太郎(それをこの場で用いたということは、つまりそういうことででしょう染谷先輩。ただ染谷先輩が誤算だったのは、俺自身が鈍感キャラでは無く、鋭い切れ者だったことだ……。おかげでこんな大変な事実を知ってしまいましたよ)フッ 京太郎(そして極めつけは愁いを帯びた表情で俯く和とその台詞、いじらしい乙女心に違いない!)ムフフ 京太郎(ここまで材料があったら確定してもいいだろう) 京太郎(だとしたら、内心不安がっているであろう和に俺は何をしてあげられるのだろうか?) 京太郎(皆がいる手前、露骨に態度に出すのはまずい) 京太郎(それに部長とのこともあるしな) 京太郎(だからここはアイコンタクトで分かっているから心配しなくていいと言うことだけを伝えよう) 京太郎「和!」ニコッ 和「なんですか!にやけ面でこちらを見ないでください、不快です。死にます」 京太郎「えー……」 部活開始 久「もうすぐ期末ねぇ」ぱち 咲「そうですねー」ぱち まこ「もうそんな時期かー。はやいもんじゃな」 和「そうですね、でも、だからと言っていつもとやることが変わると言ったわけではないんですが、気持ちの持ち様はやはりいつもと変わってきますよね」ぱち 久「まー今回もなんとかなるでしょうね、私のことだし」ぱち 咲「部長は毎回テストの結果上位じゃないですかー」ぱち まこ「そういう咲だって現国で満点を取るような猛者じゃからのー」ぱち 和「染谷先輩だって暗記系科目は満点ですよね」ぱち 久「和は和で数学満点でしょうに、本当、うちの部は学業優秀で素晴らしいわね」ぱち 和「それポンです」ぱち 優希「……犬」 京太郎「なにも言うな……」 久「お腹が空いたわ……」ぱち 咲「そうですね」ぱち まこ「帰り何か食べて帰るかの」ぱち 優希「タコス安定だじぇ!」 和「優希たまには違う物を食べたらどうですか。あんまり同じものばっかり食べてたら体壊しちゃいますよ」ぱち 久「とりあえず優希の意見はスルーして、なんか意見はないかしら?」ぱち 優希「ちょ!?」 咲「駅前に新しくできたケーキバイキングのお店はどうですか?」ぱち まこ「おー、よさそうじゃのー。わしは賛成じゃ」ぱち 和「私も特に問題ありません」ぱち 久「須賀君も、もちろん来るのよ」 京太郎「男子学生がケーキバイキング……、敷居高いな……」 久「確かそこのバイキングに物凄く可愛いバイトの子がいるみたいな話しが」京太郎「お供します」 久「じゃあ、そこで決定でいいかしら?」ぱち 咲「はい」ぱち まこ「はいよー」ぱち 和「分かりました」ぱち 優希「了解だじぇ」 久「そういえば昨日皆が帰った後に、私須賀君に告白しちゃったんだよねー」パチ 咲「へー、そうなんですかー」ぱち まこ「部長も大胆じゃなー」ぱち 和「あ、それチーです。部長を落とすなんて須賀君もやりますねー」ぱち 久「自分が面食いだなんて自覚はなかったのにねえ」ぱち 咲「ははは、でも京ちゃんは性格もいいですから」ぱち まこ「まあ、優良物件じゃろうな」ぱち 和「天然タラシですけどね」ぱち 久「……」ぱち 咲「……」ぱち まこ「……」ぱち 和「……」ぱち 京太郎「あ、俺トイレ行ってきますね」 優希「……」ガシッ 京太郎「離せ!タコス!!後で何でも言うこと聞いてやる!だかr」咲「京ちゃん、どういうことなの?」 京太郎「ひっ」 咲「私の耳がおかしかったのかなー。さっき部長が京ちゃんに告白したって言ってたような気がするんだけど、そんなことありえないよねー、京ちゃん?」メキッ 京太郎「咲さんどうか落ち着いてください。肩が痛いです。離してください!お願いします!!」 咲「ごめんねー京ちゃん、事情を話してくれるまで手は離せないかな」 まこ「……部長さっきのはお得意の冗談じゃないんか?」 和「説明せずにあのままほっとくと、また須賀君が気絶してしまいますよ……」 久「その件の説明はちゃんとするわよ。それにしてもあなた達いやに冷静ね」 まこ「あの状態の咲を見ていたら冷静にもなるじゃろ」 和「誰かが、物凄く動揺しているのを間近で見ると逆に冷静になりますよねー」 久「咲ー、私がさっきのこと説明してあげるから須賀君を離してあげてー」 咲「部長……」 京太郎「」 優希「……虫の息だじぇ」 咲「京ちゃんに告白したのって本当なんですか……部長?」 久「えぇ。本当よ」 まこ「冗談じゃない……だと……」 和「師匠乙」 優希「なんでだじぇ……、今までそんなそぶり全然なかったのに……」 久「そうね、そうだと思うわ。だって、私が須賀君が好きって気持ちを自覚したのは昨日のことだもの。気づかなくて当然よ」 まこ「昨日自覚した想いをすぐさま京太郎に伝えたって訳か」 和「漢らしいです」 久「そんな格好良いものじゃ無かったけどね……」 咲「……部長は京ちゃんのことが本当に好きなんですか?」 久「当たり前でしょ、好きでもない男に告白するほど私も落ちぶれちゃいないわよ」 咲「なんで」 咲「なんで今さら」 久「咲……」 咲「わたしは!ずっと、ずーーっと京ちゃんが好きだった!!なのに!!」 和「宮永さん落ち着いてください!!」 咲「……部長は知っていますか?京ちゃんの好きな食べ物を」 久「知らないわ」 咲「京ちゃんの得意な教科は」 久「知らないわ」 咲「京ちゃんの好きな有名人は」 久「知らないわ」 咲「部長は京ちゃんのこと何にも知らないんですね」 久「そうかもしれないわね」 咲「そうですよ。部長は京ちゃんのこと何にも知らないんです」 まこ「お、おい咲」 久「いいのよ、まこ」 咲「わたしは京ちゃんのこと、たくさん知っています」にこっ 久「そう…」 咲「はい!だから京ちゃんのことを全然知らない部長は勘違いしているんですよ」 久「……どういうことかしら?」 咲「部長は京ちゃんのこと本当は好きじゃないって言っているんですよ」 久「……どうしてそう思うのかしら。理由を聞かせてくれる咲?」 咲「昨日わたし達が帰った後、部長は京ちゃんに告白したんですよね?」 久「えぇ、その通りよ」 咲「昨日、わたしは部長に京ちゃんが目を覚ましたらメールを下さいとお願いしました」 咲「部長から京ちゃんが目を覚ましたというメールが届いたのはわたし達が、部室を離れてから1時間半後でした」 咲「多少前後するかもしませんが、京ちゃんが起きるまでの時間、部長は気絶している京ちゃんと二人きりでした」 咲「寝ている京ちゃんと二人きりというシュチュエーション、好奇心の強い部長のことです、いい機会ですし京ちゃんの顔をじっくり見てやろうと思っても不思議じゃありません」 咲「知っての通り京ちゃんは黙っていればそこらのアイドルに引けを取らないくらいイケメンです。そんな京ちゃんの顔をじっくり見ていればドキドキもするでしょう」 咲「わたしがそのシュチュエーションに遭遇したら、おそらく自制が利かず京ちゃんを襲ってしまうかもしれません」 和「お、襲うって……」 まこ「……恥ずかしいやっちゃのー」 咲「あははは、冗談ですよ京ちゃんのことは大好きですけど、そんな痴女みたいな真似はできませんよ」 久「」 久「そ、それで咲は何を言いたいのかしら、はっきり言ってちょうだい」 咲「部長は京ちゃんと二人っきりというシュチュエーションが作用した結果、その場で恋愛感情に似た感情、具体的にいえばアイドルグループに盲目的に入れ込んでいる人達と同様な感情を持ってしまったため勘違いしてしまったんですよ!」 久「乱暴だけど理論としての筋はちゃんと通っているわね」 咲「早く勘違いに気付いてよかったですね、部長!!ですから京ちゃんへの告白を取り下げましょうよ。今なら京ちゃんも許してくれますから」にこにこ 優希「……」 久「須賀君なら許してれるかもしれないわね」 咲「はい!京ちゃんは優しいですから笑って許してくれますよ!なんなら、わたしも一緒に謝りますから」にこにこ 久「そうね須賀君はきっと許してくれるわ」 咲「なら」 久「でも、私が許せない」 咲「え」 久「須賀君のことが好きだって言うこの気持ちが嘘だなんて、私は思わない!思う訳がない!!」 咲「……」 久「咲、あなたはさっき私にこう言ったわよね?須賀君のこと何にも知らないって」 咲「……事実です」 久「そうね、事実だわ」 久「でも私は今の所はそれでも良いと思っているの」 咲「……どういうことですか」 久「さっき咲が須賀君のことなら、たくさん知っていると言っていたわよね、正直、この話をしている時の咲はすっごく憎たらしかったわ……」 咲「……」 久「でもそれ以上に咲が羨ましかったの」 久「知ってる咲?あなたが須賀君のことをたくさん知っていると言ってた時の表情、すごくいい笑顔だったのよ」 久「今まで怖いぐらい無表情で話していて、内心色んな負の感情でいっぱいだったはず、そんなあなたが一瞬だけいつもの可愛らしい宮永咲に戻ったのよ。これって凄いことだと思わない?」 久「大好きな須賀君のことを考えるだけで、今までの嫌な感情をすべて吹っ飛ばして笑顔にしてくれる。咲にとって須賀君はそういう人なんだって」 久「それを見て私は咲が羨ましくなった。それと同時に須賀君をもっと好きになろうと思ったの」 咲「……」 久「今の私は須賀君のことを何も知らない、だけど須賀君と一緒にいて、須賀君を知ることはきっと良いものだって、咲あなたを見て確信できた」 久「これから時を重ねて、あの時の咲の様に笑えたら……、それはきっと素敵なことだと思うの」 咲「部長……」 久「咲が言った通り、私は本当は須賀君のこと好きじゃないのかもしれない。これは単なる憧れで私がただの面食い女だって可能性もあるわ」 久「だけど、自分の気持ちすら分からないハッキリしない私だからこそ、人を好きになるっていう気持ちを人任にしたくないの」 久「私はこれから全力で須賀君のことを好きになる努力をするつもりよ」 久「私が須賀君を本当に好きじゃなかったら須賀君を好きになる、私が須賀君を好きだったらもっと大好きになる。良いこと尽くめでしょ?」 まこ「そんな強引な……」 和「でしょ?って言われましても……」 咲「そんなのずるいです!!ちゃんと自分の気持ちと向き合って、結論を出してから告白するのが普通ですよ!?」 久「いやよ。そんなのめんどくさい」 咲「えー」 久「それに普通ってのに意味があるのかしら?私が悩んでいる間に他の子に取られてしまう可能性がある以上、即断即決、先手必勝が一番でしょ」 咲「でも、でも!」 優希「いい加減にするじぇ……、咲ちゃん」 咲「……ゆうきちゃん?」 優希「今さら、何を言っても部長の気持ちは変わらないじぇ」 咲「でもわたし……嫌だよ……」ぐすん 和「宮永さん……」 まこ「咲……」 久「……」 優希「甘えんな!」 咲「!」びくっ 和「優希!」 優希「泣くほど悔しいんだろ?なら、なんで行動しなかったんだじぇ」 咲「だって、もし、グスッ、京ちゃんに、振られたら、グス、一緒に入れなくなるかも、ヒグッ、しれないし」えぐっ 咲「そんなの絶対いやだもん!」ぐすっ 優希「咲ちゃんは傷付きたくなかっただけだじょ!だから、居心地の良い今のままの関係で妥協してたんだじょ!」 優希「自分以外の他の誰かが、京太郎と恋仲になる可能性だって理解していたはずだじぇ」 咲「グスッ、エグッ、グスッ、嫌ー、いやっ!!」 優希「雛鳥が口を開けていれば親鳥が餌を運んで来てくれる。そんな関係はありえないんだじぇ!」 優希「ずっと一緒にいれば、いつか自分の気持ちに気づいて京太郎の方から告白してきてくれる。そんなことは、ありえないんだじぇ」ギリッ 優希「自分から行動しなくちゃいけなかった」 優希「でもできなかった」 優希「今の関係を壊す勇気がなかったから」 優希「でも部長は、それができたんだじぇ」 優希「今の関係を失うかもしれないことを理解してなお、一歩進んだんだじぇ」 優希「壊れそうになるくらい京太郎が好きだったのに、行動してこなかった、行動できなかった咲ちゃんが悪いんだじょ……」 和「ゆうき!言いすぎですよ」 咲「……いいの、グスッ、原村さん。きっと、グスッ、優希ちゃんも、辛いはずだから」ひぐっ 優希「咲ちゃんは馬鹿だじぇ!」 優希「でも」 優希「もっと馬鹿なのは私だじぇ」 優希「長い時間、京太郎と一緒にいた咲ちゃんに負けたくなくて、いっぱいアピールしたじぇ」 優希「皆の前でじゃれついたり、京太郎に構って欲しくて意地悪なことを言ったりしたじょ」 優希「咲ちゃんを除いて京太郎と一番仲のいい異性は自分だ、なんて思ってた」 優希「今の関係で満足してた、居心地の良さに甘えてたんだじょ」 優希「さっき咲ちゃんに向けての言葉は全部、自分に跳ね返ってくるんだじょ……」 優希「分かってたのに、ぐすっ、わかってたのにな、ぐすっ」 まこ「優希……」 優希「だから咲ちゃん、私たちは、ぐすっ、ぎょうだろうを、ひっぐ、あきらめなきゃ、だじょ」 咲「グスッ、分かってる!分かってるよ、ヒグッ、でも、ズビッ、頭では理解しているけど、どうしてもダメなの!!」 和「宮永さん……」 優希「私だって諦めたくないじょ、でも!」 久「そんなに須賀君が好きなら今から告白すればいいじゃない」 咲「」ぽかーん 優希「」ぽかーん 咲「へ?」 優希「は?」 久「だから、ここでのびてる須賀君を起こして二人とも告白しなさいて言っているのよ」 まこ「お前さん、自分が何を言っているのか理解しているのか!?」 久「当然でしょ」 和「では、なんで?自分の彼氏に今から告白しろって、そんなオカry」 久「あのねぇ、私は須賀君に告白したとは言ったけど付き合っているなんて一言も言っていないわよ」 優希「まさか、告白したはいいが京太郎に振られたんだじぇ!?」 久「違うわよ……不吉なこと言わないでちょうだい!須賀君に告白の返事を保留にしてもらっているだけよ」 咲「どうして、そのような事を?」 久「フェアじゃないでしょ。ずーと前から須賀君のことが好きな娘が二人もいるのに、その娘達の想いを無視したまま、須賀君と付き合うのは後ろめたさがあるじゃない」ニコッ 咲「部長」うるうる 優希「ありがとうだじぇー」うるうる 久「勘違いしないでよ二人とも。私が敵に手を貸すのはここまでよ。さっきも言ったけど、こっからは全力で須賀君を落としにかかるから」 咲「私も絶対負けません!」 優希「京太郎と一番近い距離感で接している私だじぇ!ゆえに敗北することなどあり得ないじぇ!」 久「それじゃあ須賀君を起こすわよー、心の準備は良い?」 咲「あわわわ、本当に今から告白するんですか……明日じゃダメですか部長?」 優希「そそそそうだじぇ、今日は日が悪いし、明日にしてくれだじぇ部長!」 まこ「怒ったり、泣いたり、焦ったり忙しい奴らじゃのー」 和「この期に及んで、まだへたれますかこの二人は……」 久「別にいいわよー」 咲「ありがとうございます!部長!」 優希「さすが部長、話がわかるじぇ!」 久「いいけど、私、須賀君に告白の返事きいちゃうわよ」 咲「何を言っているんですか、はやく、京ちゃんを起こしましょう。もうこの気持ちは1分1秒止められません」 優希「そうだじぇ、このままじゃ京太郎への熱い思いが暴走して寝ている京太郎をむちゃくちゃにしかねないじょ」 まこ「本当に何なんだこいつら……」 和「優希にいたっては完全にアウトです」 久「そう、じゃあ起こすわねー」 まこ(京太郎の耳元に顔を近づけていったい何をするつもりじゃ) 和「実にラブリーですね」 久「かぷっ」 京太郎「甘がみっ!!!」がばっ まこ「実にテンプレじゃの」 和「フラグ立てましたからね!二重の意味で」ドヤー 久「おはよう、須賀君ご機嫌いかがかしら?」 京太郎「最高ですって……顔近いすっよ!?なんですかいきなり!!」 久「なんか、咲と優希が君に話があるそうよ」 京太郎「話し?なんだ二人して」 咲「京ちゃん」 優希「京太郎」 「「好きです(だじぇ)」」 京太郎「へっ?」 咲「中学の頃、友達がいなかった私に声を掛けてくれた時から、ずっと好き」 優希「私の我儘をなんだかんだ言いながらも聴いてくれる京太郎が好き」 咲「好きじゃない所なんてないくらい好きなの」 優希「京太郎の声を聞くだけで元気になるんだじぇ」 咲「だから、私とずっと一緒にいて京ちゃん」 優希「京太郎とずっと一緒にいたいじょ」 京太郎「咲、優希……」 久「須賀君、わたしの事も忘れないでちょうだいね」 京太郎「部長……」 久「当然、私も大好きよ須賀君」 京太郎「俺は……」 まこ「3人とも真剣に告白してるんじゃ、お前さんはそれに応えなければいけない、そうじゃろ?」 京太郎「はい」 和「須賀君、皆さんは相当の覚悟の下あなたに告白しました。なら、あなたも相応の覚悟を持って応えてあげてください」 京太郎「あぁ、分かっている……、中途半端な返事なんてしないさ」 京太郎「俺は」 全員「」 京太郎「俺は!」 全員「」ごくり 京太郎「俺は 久「いっけなーーーい、もうこんなじかーん」」 京太郎「へ?」 久「やばいわー!こんな時間まで部活やってたら目つけられちゃうわー」 咲「そ、そうですね!もう、部活の時間だいぶ過ぎちゃってますし!」 優希「ほ、ほんとだじぇ!今日の所は残念だけどお開きにしとくかだじぇ!」 久「そうね、ひじょーに残念だけど今日の所は時間もないし、しょうがないわねー」 まこ「……おい」イラッ 久「何かしら、急いで帰らないと帰りがおそくなっちゃうわよ!まこ」 まこ「いやいやいやありえんじゃろ!?この空気で京太郎の返事を聞かずに帰るとか、それにまだいつもの終了時間を5分過ぎただけじゃ!!」 久「それは、ほら、あれよ!えぇーっと、そうよ!昨日も遅くなっちゃたし、毎日遅いとお家の人が心配するでしょ!」あせあせ 咲「そうです!昨日わたしの家の人めっちゃ心配してました!」あせあせ 和「宮永さん気が動転して、あなたが普段絶対使わないであろう表現を使ってますよ」 咲「そんなことないでやんす」あせあせ 和「無理がありすぎる!?」 優希「それに、京太郎にも考える時間は必要だじぇ」あせあせ 久「そうよ!須賀君だって色々あって混乱してるだろうし、返事は明日に回した方がいいわよ!」 まこ・和「このへたれ達は本当に……」 久「べ、別にへたれたとか、そういうんじゃなくて、須賀君も今より明日の方がいいでしょ?」 京太郎「俺は今からでもぜんぜんいい 久「そうでしょ!明日の方がいいわよね!!」……はい」 まこ(京太郎も苦労するの……) 和(3人には悪いですが、須賀君は3人とも振るっていう選択肢が一番良いんじゃないかという気がしてきました……) 久「それじゃあ、みんな帰るよー!」 咲「はーい」 優希「はーい」 まこ「京太郎頑張れ、超頑張れ」 京太郎「ははは……」 和「明日はきっといいことありますよ!」 京太郎「皮肉を言われた!!」 京太郎(でも、まあ) 久「須賀君また明日ー」にこ 京太郎(なんていうか) 優希「またなーダーリン」にこ 京太郎(あの残念な三人に振り回されるのも) 咲「京ちゃんバイバイ」にこ 京太郎(悪くない) 京太郎「あぁ!また明日!」にこ 京太郎(そう思います)
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未完の安価+自由安価+コンマスレなので場面がところどころ変わります ループものです ゲス京太郎注意です
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十半荘目…… 和「ロン。2000」 京太郎「はい」 和「ツモ。2000オール」 京太郎「はい」 玄「は、はい」 宥「はい……」 和「ポン…………ツモ――――チー……ロン――――ロン――――ツモ!」 宥「の、和ちゃんの勢いが止まらないよぅ……」 玄「こ、この高速和了……憧ちゃんみたい……ううん、それ以上かも」 和(大きな打点での和了りを得意とする須賀君や玄さん、宥さんを同時に相手取って勝つには―――!) 京太郎「走ってるなー。でも、そんな風に細かく刻んだところで……役満一回和了られたらひっくり返るぜ?」 和「……この最後の対局、オーラスまで誰にも和了らせるつもりはありません」(ドン! 京太郎「フフ……それこそ、そんなオカルトあり得ません、だ」 和「…………いきますよ、須賀君」 京太郎「――――」(ざわ… 和(オーラス……ありえないことですが、須賀君はまた役満聴牌の気配。これで三度目……三度目の正直、ということですか) 京太郎「…………」 和(確かに役満が出れば私をまくれます。ですが、国士、大三元、緑一色、清老頭、そして九蓮に必要な牌は全て河に出ていて……) 玄「……カン!」 宥「わわ、ド、ドラ4がドラ8になっちゃった……」 玄「フフフ、王牌の声を聞いたからこそのカンだよっ!」 和(非常にオカルトなことを言っていますが、それはさておき、これで四槓子もなし。となると、残るは……四暗刻) 京太郎「リーチ」 打:北 和(ここで一枚切れの北……。恐らく単騎待ちを張り替えてのリーチ……!) 和「……!」 ツモ:7萬 和(これは……暗刻になっていた七萬の四枚目を引くなんて、偶然にしてはよく出来ていますね。とりあえず四巡、これで凌いで……) 打:7萬 京太郎「……うん、そいつだ」 和「――――え……?」 京太郎「ロン」 6666888萬222筒777索7萬 リーチ一発断ヤオ三暗刻…… 和「六萬をカンせずに七萬の穴待ち……!?で、でも、これでは満貫8000止まり……!役満でないと私をまくれないのに、どうして……」 京太郎「……まだ、まだわからないさ。この――――裏ドラを捲るまでは」 和「な……まさか裏を八枚乗せる気ですか!?そんなオカルトあり得ません……!」 京太郎「オカルトかどうかは……!」 玄「う、裏ドラ表示牌が五萬……裏ドラが4枚……!」 宥「く、玄ちゃんがいるのに……どうして」 京太郎「当然じゃないですか……裏ドラは、リーチをかけた人にしか微笑まないんだから……!」 和「も、もしもう一枚の裏ドラ表示牌が五萬だったら……!」 京太郎「文句なしの数え役満……トータルポイントで逆転だ……!」 和「…………!!」 穏乃「そ、それでそれで、結果はどーなったの!?」 玄「裏は乗るには乗ったけど、表示牌が六索で裏ドラ七枚止まりの三倍満。惜しくも和ちゃんのトータルポイントには届かずだったよー」 憧「まず裏ドラ七枚乗せてる時点で訳わっかんないんだけど……」 灼「もう二つ名は自重しない火力でいいんじゃ……」 穏乃「そっかー、惜しかったなー京太郎」 憧「んで?負けたら何でも言うこと聞くって話になったんでしょ。和、なにを命令したの?」 玄「うふふ、えっとねー」 和「そ、それじゃあ……い、いきますよ……!」 京太郎「おー……」 和「須賀く……じゃなかった、きょ、きょ……きょー…………くん」 京太郎「え、なに、聞こえないです原村さん」 和「ぅく……きょ、きょぅ…………くんっ」 京太郎「……なあ和ー、無理すんなって」 和「い、いいえ、イヤです。須賀か……きょ、きょ…………ぅくんもいいって言ったじゃないですか!」 京太郎「名前呼びにするだけでどーしてそんなに苦難するんだよ……」 和「わ、私にも心の準備というのが必要なんです。長野に帰って、みんなの前で名前を呼ぶための覚悟といいますか……」 京太郎「……ま、気長に待たせてもらうよ、和」 和「と、当然です。須が……きょ、京太郎、君……」 京太郎「ノンノン、もっと!愛を込めて!」(パピ★ヨン 和「ふぁっ!?」 穏乃「まだまだ当分、時間かかりそうだねー」 憧「京太郎の奴、何気にわかってて楽しんでるっぽいわね……。鬼畜なのは麻雀だけじゃなくなったのか、あのバカ」 灼「もっと力業でズドンしちゃえばいいのに……」 玄「灼ちゃん、それは和ちゃんであって和ちゃんじゃない人の特技だと思うよ……」
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京太郎主役のSS メインは有珠山 非安価(メンバーの詳細が明らかになっていないのに安価すると確実に破綻する) Qじゃあ何故書いたし? A求められた気がした 基本的にポストはやりんである真屋由暉子とHする内容 性的表現が含まれますので、未成年はご遠慮ください 不定期、遅筆。好き勝手に書く 上記の注意点に賛同できない方は、閲覧をご遠慮することを勧めます それ以外の方は、理解した上でご拝読をお願い致します 最後に非常に大事なことを言っておきます この世界では、『下着』が存在します ◆序章 両親の仕事の都合で、京太郎は生まれ育った長野と、幼なじみの少女と別れを告げることになった。 この時点で安っぽいギャルゲーのような展開を感じざるを得ないかもしれないが、寛大な目で見守って欲しい。 だがそんなメタ的なことを考える余裕もないほど、京太郎は沈み込んでいた。 短い期間とは言え、麻雀部唯一の男子として、全国大会に臨む少女たちの力になっていた京太郎。 最後まで彼女たちの仲間として残れなかったことへの悲壮感が、彼をそこまで追い込んでいるのか。 京太郎「……なんてことだ」 新たな土地に向かう電車の中で、京太郎は嘆く。 ここまで抑え込んでいた後悔の念を、独り零す。 それは…… 京太郎「もう、和のおっぱいを拝めないなんて」 周りの女性から冷めた目を向けられる慟哭であった。 京太郎は生粋のおっぱい星人である。 麻雀部に入ったのも、もともとは巨乳美少女の原村和とお近づきになりたかったため。 『大会始まれば画面越しで見れるじゃん?』という慰めも、今の彼には通用しない。 京太郎が求めるのは、実物のおっぱいである。 息づくように存在感を放つおっぱい。 僅かな動作で揺れるおっぱい。 卓に乗ってしまいそうな重圧のおっぱい。 それを肉眼で、生で見なければ、京太郎は我慢ならないのだ。 京太郎は泣いた。 わりと本気で泣いた。 おっぱい星人である彼が見つけた、理想的な二つの膨らみ。 それを、もう画面越しでしか拝めることができないのだ。 うおおおおっ! と唸るように京太郎は頬を大粒の涙で濡らした。 彼を泣く泣く見送った部員たちの厚意が、一気に冷めるだろう、最低な嘆きであった。 確かにここまで不純な動機で麻雀部に所属していたというのは、責められるべき点かもしれない。 だが、彼はただ『純粋』だったのだ。 己の欲望を誤魔化すことができない人種。 常にオープン状態という、ある意味で清々しい男。ギャグで言っているわけではない。 ――そしてなにより、それほどのおっぱいへの拘りと、欲望の抑制ができない彼でなければ、この物語は始まらないのだ。 京太郎を乗せた電車は、やがて到着点へ近づく。 トンネルを抜けると、そこは雪国…… 夏なんだからあるわけねえだろボケ。 京太郎「というわけで、来ました北海道」 京太郎はとりあえず、「あーあーあああああーあー」と歌っておいた。 ホタルー…… 京太郎の転校先は、南北海道に位置する有珠山高校であった。 ミッション系の学校らしく、制服には十字の紋様が添えられている。 どこの高校でもそうだが、あくまで教育理念を目標として生活するように、と言っているだけで、 決して入信を強制しているわけではない。 朝礼兼ミサにしっかり参加さえすれば、基本的に個性は尊重される。 それでも以前の高校とは異なる校風に、京太郎は戸惑った。 だが、元来気さくな性格のおかげで、ひと月もすればすっかり友人たちもできていた。 新たな部活仲間も。 爽「京太郎ー。この衣装スケッチ、ファイリングしといてー」 京太郎「あいあいさー」 京太郎は転校先でも麻雀部に所属した。 最初の動機は和のおっぱいであったが、やはり経験のある部活に身を置くのがベストだろうと踏んだのだ。 以前の麻雀部で雑用をこなしていたと自己紹介したら、問答無用で雑用係を命じられた。 アンマリダー、と大袈裟に泣いた京太郎だったが、後輩の役目であると言い聞かせて、実直に勤めた。 それが結果的によかったようである。 京太郎の無駄のない仕事ぶりに感心した部員たちは、あっという間に彼を信頼した。 そうして今日も、信頼と好意を持たれた上で、雑用を任せられる日々である。 衣装のファイリングって麻雀と関係あるん? というツッコミには後に答えさせていただく。 新たに入部した麻雀部は、清澄と似たメンバーで構成されていた。 まず、少数精鋭という共通点。 そして男子は都合よく京太郎だけ。本当に都合のよい。 揺杏「京太郎~。お前もよかったら、こういうヒラヒラ着てみるか~?」 京太郎「ジョークでもやめてください岩館先輩」 少人数の部活ともなると、人間というのは決められたポジションに着くものなのかもしれない。 京太郎は部員の一人ひとりに、まるで清澄麻雀部メンバーの、面影のようなものを感じていた。 二年の岩館揺杏は、度々間延びした口調で京太郎をからかう。 まるで以前の部長である竹井久のように。 爽「ふむ。京太郎のルックスなら、女装もイケルかもね」 揺杏のからかいに同調する三年の獅子原爽は、久の相棒とも言える染谷まこと言ったところか。 誓子「京くんの女装かぁ。ちょっと見てみたいかも」 穏やかにクスクスと微笑みながらお茶を用意しれくれる桧森誓子は、少しトゲの少ない原村和のようであった。 成香「あ、あのあの。京たろーくんが嫌がることは……いつも、私たちのために雑用をしてくれているのに」 控えめに京太郎のフォローに回る本内成香は、長野でもよく擁護役となってくれた幼なじみの宮永咲だ。 完全にそっくり、というわけではないが、京太郎に与える影響力や立ち回りは、やはりどこか似ている部分があった。 となると、残るのはよく京太郎に絡み、懐いていた小柄な片岡優希だが……。 確かに、小柄という点は共通している。 京太郎を振り回し、悩ましているというところも同じ。 しかし、その『振り回し』は、優希とはまったくベクトルの異なるものだった。 なにより、性格も雰囲気も……そしてその肢体も、優希とは完全に真反対である。 『彼女』は、京太郎の女装の話題にも、無表情に反応しているだけだった。 由暉子「女装ですか。私は須賀さんがそういう格好をなさっても、別にいいかと思いますよ」 そう言って真屋由暉子は興味なさげに、クールに肩を揺らした。 その瞬間、彼女の動作の反動で、大きく揺れる二つの物体。 それは、決して優希が持っていなかったもの。 有珠山麻雀部の他の部員も持たない、究極の逸品。 そう、それは…… おっぱいである。 京太郎(やっぱり由暉子の胸デカァァァァァァァァァイっ!!) 京太郎は心の中で歓喜の咆哮を上げた。 京太郎と同じ一年生である由暉子は、身長だけ見れば、まるで小学生と錯覚してしまいそうなほど小柄である。 優希も小さかったが、由暉子はそれ以上に低身長かもしれない。 京太郎と並んだら、彼の胸に届くか届かないほどである。 だが、由暉子の驚くべき点はもっと別にある。 まるで身長の成長が、すべて他の部分に行ってしまったかのように、その肉体は『たわわ』なものなのだ。 京太郎(ゴクリ……) 何度見ても、思わず唾を飲み込んでしまう。 制服越しでも輪郭がわかるほどに膨らんだ、豊かな胸部。 同じ内臓が詰まっているのか心配になるほどに細い、蜂のようにくびれたウエスト。 そしてその下では、思わず舌舐めずりしたくなるような、丸い足腰が存在を主張している。 白いサイハイソックスに包まれた太ももは、細く引き締まりながらも、適度な肉厚を備え、むっちりとしている。 肌色と白色のコントラストが、実に扇情的だ。 そんな官能美を見せつける肉体に加え、その容姿も、飛び切りの美少女と来ている。 その手の性癖を持つ男からすれば、まさしく垂涎の的と言えた。 京太郎はいままで、小柄な女性には無関心だった。 よく自分に懐いていた優希や咲も、仲良しではあるが、決して異性として意識はしていなかった。 それは、煩悩まみれな彼なりに、未成熟な少女に欲望をいだいてはならないという、良識があったためだ。 同い年であっても、見た目が幼女のような異性には、どうしても欲情などいだけなかった。 由暉子に出会うまでは……。 京太郎(うっ。また、元気になりやがった。治まれ治まれ。こんなところ皆に見られたら……) 硬く起立し始めた股間に、京太郎は意識を向けて、それ以上の脈動を抑える。 しかし頭の中に浮かぶのは、由暉子の小柄ながらも艶かしい痴態ばかり。 有珠山高校に来てからというもの、もう何度も京太郎は、彼女を想像しては分身をいきり立たせている。 制服に包まれた大きな乳房を。 ミニのスカートからチラチラと覗く尻肉を。 ソックスのゴムから溢れるむちむちの太ももを。 想像すればするほど、禁断の欲望が鎌首をもたげる。 小柄な少女に欲情などするはずがない、という彼の価値観を壊してしまうほどの魅力を、由暉子は備えていた。 あるいは、男を堕落させる魔力と言うべきか。 京太郎(由暉子……はぁはぁ、由暉子……) 結局は、豊満な胸を持った相手ならば、誰でもよかったのか? そういうわけでもない。 京太郎は、同い年ながらも、毅然と振る舞い、落ち着きを持った由暉子に、どこか憧憬に似た感情をいだいた。 その佇まいは、どこか和に似ていると言えた。 恋した彼女を重ねて、見ている節もあったのだろう。 しかし、いつしか由暉子だけしか考えられないようになっていた。 彼女への思いは徐々に肥大化し、やがて彼女のすべてをモノにしたい衝動へと昇華された。 いま、このときも、京太郎は暴れ出しそうな衝動を、必死に抑えている。 由暉子「……須賀さん」 静かに葛藤する京太郎の苦労も露知らず、由暉子は彼の制服をきゅっと握る。 感情の波が感じられない上目遣いで、じっと彼を見据える。 由暉子「須賀さん。本日も、サポート、よろしくお願いします」 由暉子が小さく会釈すると、合わせるように乳房もたわんだ。 京太郎は溢れる情欲を塞き止めながら、にこやかに頷いた。 そう、今日も彼女のサポートをする。 その役割の、なんと幸福なことか。 京太郎が、有珠山高校で雑事に専念するのは、ひとつ理由がある。 それは…… 京太郎(俺は、俺は……) このやらしい肉づきをした小柄な少女の『マネージャー』ということだ。 アイドル雀士として、現役アイドルである『瑞原はやり』のポストとなるための逸材。 有珠山麻雀部が目指す、もうひとつの目的。 京太郎は、そんな彼女のマネージャーを任せられた。 それは最も近しい立場。 彼女の日常に密着できる存在。 京太郎(俺が必要と言えば、由暉子の生活にだって、干渉することができる……) マネージャーという役割を利用して、もっと彼女と近しくなる。 それは、望みさえすれば可能なのだ。 少し勇気を持てば……。 いや、さらなる邪念があれば、の間違いか。 それが実行すれば、自分たちの距離は、今よりももっと縮まるだろう。 果ては、もっと親密に、深く……。 京太郎(あぁ。由暉子……かわいい由暉子……) 理性と本能との葛藤の裏で、下卑た欲望の種は、静かに芽を息吹き出し始めていた。 序章・了 京太郎のマネージャーとしての仕事。 仕事とは言っても、専門的なことをするわけではない。 所詮は学生がやっていることだ。プロには及ばない。 単純なスケジュール管理や、衣装製作のための材料集め。そういったものばかりだ。 細かいチェックが必要なとき、男手が必要な場合、京太郎の仕事は回ってくる。 しかし最近では、衣装作りの裁縫も嗜み始めている。 揺杏「京太郎さ~お前吸収力早いよな~」 京太郎「岩館先輩の教えがいいからっすよ」 由暉子の衣装専門である揺杏は、あっという間に裁縫のノウハウを身につけてしまった京太郎に感心の目を向けていた。 もともと要領がいい京太郎だが、そこにはある熱意がこもっているからでもある。 京太郎(際どい衣装が作れるようになれれば、由暉子がそれを……グヘヘ……) 爽「京太郎から邪念を感じるぞ」 京太郎「なぜバレたし!?」 揺杏「そりゃそんなゲス顔されればね~」 京太郎「マジですか」 成香「京たろーくん。不潔です……」 誓子「なるかは繊細だねー。それとも嫉妬かな?」 成香「……ち、違いますよ」 京太郎(ヤバい。こんなところ由暉子に見られたら幻滅される」 爽「漏れてる漏れてる」 由暉子「別に平気ですよ?」 京太郎「べ?」 由暉子「男性ファンの中には、そういう色欲の目を向けてくる方もいるんでしょ?」 由暉子「なら、そういう目にも慣れなければいけませんし、私そこまでデリケートじゃありません」 爽「さすがユキ。ゲスい男の性欲に動じないその精神力。いいねいいね」 男の性欲の対象にされても気にしない由暉子の精神力は、寛容というよりは、あまりに抵抗感がない、と言えた。 それが証拠に、揺杏が作る大胆な衣装も、彼女毎回はまったく動じずに着こなす。 京太郎(由暉子のそういうところ、男にとっては理想的だけど……) 誰でも平気そうに身を差し出しかねない由暉子の態度に、京太郎はヤキモキする。 爽「しかし、言われるまで気がつかなかったけど、確かに男のスケベ心を掴むやり方は考えてなかったな」 京太郎「え?」 爽「今までの衣装は、はやりんを意識した似たようなのばかりだったし、ここはまた別方向で挑戦してみるか」 揺杏「いいね~。ちょうどスケベ心の化身である京太郎もいることだしね~」 京太郎「ひどい言いわれよう」 誓子「違うの?」 京太郎「違いません。ごめんなさい」 純真な目を向ける誓子の前では、何故か嘘を吐けない。 誓子「素直でよろしい」 誓子に頭を撫でられる。 思わずニヤける京太郎。 京太郎「ぐへへ」 成香「むっ。えい」 京太郎「イテッ! な、なんで脛蹴るんですか成香先輩」 成香「し、知りませんっ」 成香は、ぷいっと頬を膨らませた顔を逸らす。 誓子「アハハ。ごめんね、なるか。怒らないで?」 成香「お、怒ってません」 京太郎(成香先輩、いつもは俺に優しいけど、ときどき唐突に怒るんだよな) その頻度は、彼女以外の女性と仲良くしている時に多い。 京太郎「ハッ。さては、成香先輩、俺に対して特別な思いを……」 由暉子「都合のいい妄想して違っていたら、致命的に恥ずかしいですよ?」 京太郎「はい……」 由暉子に諭され、甘い妄想を打ち消す。 爽「さて、話は戻るが。京太郎、マネージャーであるお前にひとつ仕事を頼もう」 京太郎「あ、はい。何ですか?」 爽「覚えたての裁縫で、ユキの衣装を作ってみろ」 京太郎「え? 俺が? 衣装製作は岩館先輩の担当でしょ?」 爽「だから今までのとは違う衣装を作るんだよ。それには京太郎が適任だと思うんだ」 京太郎「え~っと、つまりそれは……」 爽「うん。男の煩悩を刺激するエロ衣装を、お前の趣味全開で作ってみろ」 京太郎(なに、そのある意味公開処刑……) というわけで、京太郎は由暉子の衣装を作ることになった。 由暉子「どうぞ」 京太郎「お、お邪魔します」 由暉子の自室に案内され、緊張気味の京太郎はおずおずと入る。 今回の衣装作りは、二人で打ち合わせをして決めて欲しい。 という指示を爽から受けたのだ。 それならばと、由暉子はどちらかの自宅で話し合おうと提案した。 その提案に真っ先に反応を見せたのは、打ち合わせとは関係ない成香だった。 成香『ダ、ダメです! そ、そんなことしたら……』 由暉子『何か不都合でも?』 成香『あ、い、いえ、そういうことではなくて、あの、その……うぅ……』 何か言いたいことがあったらしい成香だが、控えめな性格が災いして、結局押し黙ってしまった。 泣く彼女を誓子がよしよしと頭を撫でていたが、京太郎にはチンプンカンプンである。 そして学校から近い由暉子の家で打ち合わせすることになった。 由暉子「お茶でも入れてきます」 京太郎「お、おう」 由暉子がリビングに向かう。 彼女の自室に一人残された京太郎は、正座をしながら身体を硬直させていた。 なにせ、意識している異性の部屋にいるのだ。これで落ち着けというのが無理な話というものである。 京太郎(意外と女の子の部屋って感じだな。そういえば和も、堅いイメージに反してファンシー好きだったっけ) 由暉子の思わぬ少女の面を垣間見たような気がして、京太郎はますます緊張した。 しかし、沈黙が続くと、逆に湧いてくるのは卑しい感情だ。 ……今ならば、好き勝手に部屋を詮索できるのではないか。 そんな欲望が起きる。 いやいや、さすがにそれは……と頭を振る京太郎だが、身体は勝手に動いていた。 欲望に忠実な手は、タンスに伸びる。 あの中に、由暉子がいつも使っている下着が入ってるのだ。 小柄な肢体に似合わない、大きな乳房を包むブラジャー。 むちむちとした尻肉を覆うショーツ。 それが、いくつもいくつも……。 京太郎「……」 ダメだ。ヤレ。いけない。やるんだよ。 理性と本能が交錯する。 これまで溜めに溜めていた劣情が、由暉子の部屋に来たことで、一気に爆発しようとしている。 俺はここまで下劣だったのか、と自己嫌悪ではなく、自己憎悪に近い負の感情が沸き立つ。 それでも、手は意識から独立したように、タンスを開けようとして…… 由暉子「お待たせしました。紅茶でよろしかったですか?」 京太郎「あ、あぁ。あんがと」 部屋の主が戻ってくると、京太郎はすかさず元の位置に正座した。 由暉子「……何か気になることでもありました?」 京太郎「い、いや別に……」 そうですか、と由暉子はテーブルに紅茶とクッキーを並べた。 途中で正気に戻れて心底安堵した。 鋭い由暉子は、京太郎の不審な態度から何か思ったらしいが、特に指摘することはなかった。 再び安堵しながら、京太郎の目線は、紅茶を並べるために屈んでいる由暉子に向かう。 屈んだことによって、大きな乳房が重力に従った形を描いている 先ほどのことを懲りず、煩悩はまだ影をちらつかせている。 彼女の動きに合わせて揺れる豊乳は、テーブルにつきそうなほどだ。 唾を飲み込みたくなるのを必死に我慢した。 いけないのに、どうしても彼女を性的な目で見てしまう。 由暉子「それでは、衣装について打ち合わせをしましょうか」 彼女のほうから本題を提示する。 京太郎は熱した頭を振って冷まし、自分がすべきことに専念する。 今日ここに来たのは、新しい衣装の作成をするためだ。 与えられた役割をしっかりこなそうと意識を働かせることで、京太郎は劣情を掻き消そうとした。 しかし、内容が内容だけに、京太郎の煩悩は増すばかりだった。 由暉子「ですから、殿方はどういう時に劣情を催すのですか?」 京太郎「いや、だから、それは、胸元とか……」 男のスケベ心を狙う衣装ということで、先ほどから話題はそっち方面ばかりだ。 由暉子「つまり、胸の谷間が見えるような衣装にすればいいのですね?」 京太郎「まぁ、そうだけど。あ、でも嫌なら、別にいいんだぜ?」 由暉子「何故? そういう目的の衣装を作るんでしょ。なら、気にしませんよ」 彼女はどこまでも抵抗感を見せない。 それが必要なことならば、とあっさり納得してしまうのだ。 本当に何でも了承してしまいそうな勢いを感じる。 それを危なっかしいと思う一方で、卑しい願望が浮上してくる。 ダメだ、と黒い欲望を打ち消して、話し合いを続ける。 由暉子「スカートも、下着が見えるぐらいがいいですかね。あとスリットも」 京太郎「いや、それは、いくらなんでも露骨過ぎないか?」 由暉子「意図的過ぎるものは、逆に冷めると?」 京太郎「ま、まぁそうかな」 由暉子「では、スカート丈はいつも通りに」 それでも短いスカートに変わりないが。 由暉子と相談しつつ、新衣装のデザインが出来上がっていく。 由暉子「こんなところでしょうか。どうですか須賀さん? 男の人から見て、興奮しますか?」 京太郎「お、おう。するよ。というか、俺の好み聞いて描いたんだし……」 出来上がった衣装スケッチは、完全に京太郎の趣味が丸出しの、際どいものとなった。 己の卑しい部分を見せ付けられているようで、京太郎は羞恥に悶えそうになった。 由暉子「了解しました。ではこの衣装で作業を進行しましょう」 そう言って、由暉子は立ち上がる。 打ち合わせが終わり、京太郎はホッとして溜め息を吐いた。 由暉子との二人だけの時間という、甘美な状況だったが、正直心臓に悪い。 語っていた内容も手伝って、変な気持ちが絶えず顔をチラつかせる。 また暴走しかける前に、京太郎は荷物をまとめてお暇しようとした。 京太郎「っ!」 しかし、目の前の光景に、京太郎は我が目を疑った。 京太郎「お、お前! な、何してんだ!?」 男の前で、由暉子は制服のボタンをプチプチと外していたのだ。 由暉子「何って、次にやることは決まっているでしょ?」 京太郎「な、何をだよ!?」 由暉子「採寸です」 ブレザーのボタンをすべて外し終わり、するりと脱いでいく。 ブラウスに包まれた胸部が現れた。目を凝らせば、奥の下着の色もわかってしまいそうだ。 京太郎は思わず目を逸らした。 衣擦れの音が続く。 由暉子「今日の内にできることは、済ませてしまいましょう。時間は有効に使うべきです」 京太郎「だ、だからって、俺にやらせることないだろ!」 由暉子「衣装製作を任せられたのは須賀さんですよ? あなたが全部やらないでどうするんです」 スカートのホックを外した音がした。 見てはならないと京太郎は思う。 しかし視線は音に釣られるように、発生源の元へ向く。 桃色のショーツが目に入った。 かわいらしい色だが、デザインは中々に過激だ。 際どいラインを描くそのショーツは、ぷっくりと膨らんだ豊かなヒップを包んでいる。 パサッと脱ぎかけのスカートが床に落ちた。 白いサイハイソックスと、ショーツだけの下半身が丸出しになる。 京太郎の視線を浴びても、由暉子は躊躇せず、ネクタイを外し、ブラウスのボタンにも手をかけ始めた。 プチ、プチ、と、スローモーションのように、外されるボタンの動きが鮮明に見える。 胸の谷間が見えてくると、外される反動で、ぷるんと揺れ始める。 ブラはショーツと同じ色とデザイン。 やはり、小さな身体に不釣合いな、凶悪過ぎる膨らみがそこに実っていた。 アンバランスな大きさが、逆にエロスでもある。 すべてのボタンを外し、ブラウスも脱ぎ捨てる。 これで完全に半裸となった。 小柄で凹凸の激しい肉体には、桃色の下着と白のソックスだけが残された。 京太郎は見惚れた。 完成された肉体美が、目の前にあると思った。 艶かしいラインを描き、膨らむべきところがしっかりと膨らみ、引っ込むところが引っ込んだ奇跡の肉体。 それは、想像していたよりも、刺激的だった。 無表情なまま、由暉子は下着姿を京太郎に曝す。 由暉子「早く計ってください。夏とは言え、風邪を引きます」 京太郎は、まるで誘蛾灯に引き寄せられるように、コクリと頷いた。 もう、理性の均衡は崩れつつあった。 メジャー測定器を由暉子の身体に回していく。 まずはバスト。 桃色のブラに包まれた巨峰がたわむ。 由暉子「ん……」 メジャーの紐によって歪んだバストが目の前にある。 視覚的に興奮を煽られる光景だ。至近距離だと、彼女のいい香りも感じ取れる。 京太郎は過剰に分泌される唾液を飲み込みながら計測をする。 数字を読み込むのにそんなに時間はかからないのに、京太郎は長い時間、メジャーをバストに巻きつけていた。 由暉子も文句を言う様子はない。調子に乗って強く締めつけて、紐から乳肉が溢れ出しそうになっても黙っている。 広い胸の谷間が、白い光沢を放っている。触れていなくても、艶のいい質感を秘めているのがわかる。 紐から零れんばかりの乳肉も、その柔らかさを物語っている。 由暉子「まだですか?」 さすがに長い時間バストの計測をしているため、由暉子が声をかけてきた。 慌てて次はウエストを測る。 やはり細い。乳房が大きい分、余計に細さが際立つ。 バストのカップ数は、身長とウエストの数値によって大きく変わる。 ただでさえ数字の大きい由暉子のバストは、低身長とウエストの細さのせいで、とんでもないカップ数を誇っていた。 数値によって具体化された由暉子の肢体の豊満さに、京太郎は改めて圧巻する。 欲望の火が沸々と理性を蒸発させていく。 最後にヒップだ。 低身長の下半身に寄るため、京太郎は床に這いつかんばかりに、低姿勢となる。 下から由暉子の半裸を見上げる。 胸元の肉が大きな山を作り、由暉子のかわいらしい口元を隠している。 くびれたウエストと、健康的な生足も実にセクシーだ。 鼻の息が荒くなるのを自覚しながら、京太郎はヒップにメジャーを回していく。 尻肉も豊かだ。 きゅっと引き締まっているにも関わらず、丸いラインを描き、程よい肉づきをしている。 太ももの付け根が目に眩しい。サイハイソックスから上の肌色が、絶妙な存在感を放っている。 思わず、そのムチムチとした太ももに頬ずりしたくなる。 それを必死に堪えながら、京太郎はヒップを計測する。 ショーツと共にたわむ尻肉。 電車に乗っていれば間違いなく痴漢の対象になっているだろう、実に悩ましい形だった。 京太郎「……」 下着の桃色に感化されるように、京太郎の脳内も色欲に染まっていく。 もう頭の中には由暉子のことしかない。 京太郎(由暉子……) 恋愛感情と呼ぶには、あまりに露骨な性的衝動。 しかし、それに対する自己嫌悪も、忌避の感情も、やがて磨耗して消えていく。 寧ろ、これほどの肢体を前にして欲情しないというのが失礼じゃないか、という都合のいい思考に向かう。 計測が済むと、京太郎は結果数値を書き込んでいく。 その数値は、彼女のデリケートな部分に踏み込んだ証だ。 まるで由暉子が自分のものになったかのような錯覚を起こさせる。 衣装作りのためとは言え、同い年の少女のスリーサイズを測る。 とても経験できるようなことではない。 彼女の下着姿を拝め、淫靡な数値まで知ることができたのだ。 それだけでも少年にとっては、しばらくの間使える自慰のネタだ。 ……しかし、火の着いた性欲は、どこまで貪欲だった。 溶けきった理性は、とうに働いていない。ただ煩悩のままに、彼を衝き動かす。 もっと欲しい。触れて、その温もりを感じたいと。 由暉子「須賀さん。もう服を着てもよろしいですか?」 数値を書き込んだ京太郎を見て、計測は済んだと判断した由暉子は制服を拾い上げる。 京太郎「……いや」 そこで京太郎は待ったをかける。いやに冷静な声で。 自分の声と思えなかった。 京太郎「もっと、詳しく、細かく調べたい」 特殊な衣装だから、メジャーだけではなく、実際に身体に触れてみないと、ちゃんとしたものを作れない。 そんな下心が丸見えな提案に、由暉子は躊躇なく頷いた。 由暉子「マネージャーさんが必要と言うなら、その通りにしましょう」 彼女はあくまで合理的だった。 そして抵抗しない。心配の種だった由暉子の警戒心の薄さは、今の京太郎にとっては好都合でしかない。 下種なのはわかっている。それでも止められない。 由暉子と二人きりの空間で、彼女の下着姿を見て、スリーサイズを測った。 それだけでもう、彼は限界だった。由暉子も抵抗しない。 ならいいではないか。もうどうにでもなってしまえと、本能に従うだけの野獣と堕ちる。 京太郎「じゃぁ、そのままの格好で、じっとしてて」 由暉子「はい」 言われたとおり、由暉子は直立不動で京太郎の前に立つ。 まるで精巧に作られた人形のようだ。それも卑しい目的のために作られた愛玩人形。 感情の機微が感じられない態度が、余計にそう思わせる。 しかし彼女は確かに生きた少女なのだ。艶かしい肉体を息づかせる美少女だ。 その少女の柔肌に、卑しい男の手が伸びる。 由暉子「ん……」 最初は少し触れるだけ。それこそ、本当に素手で計測するような動きだ。 なめらかなウエストから、下へ滑らして、腰元に手をあてがっていく。 だがその動きはやがて撫でさするような露骨なものとなる。 腰元から後ろへ手を回し、豊かなヒップを撫で回した。 掌にたっぷりとした肉感が広がる。ショーツの生地が手に心地いい。 そのまま豊満なヒップを弄る。由暉子はそれでも抵抗しない。 解放された情欲が調子に乗り出す。 ショーツの中に手を差し込んだ。布のない柔肉が直に感じられる。 最早計測とは言い難い撫で方でも、彼女は動じない。あくまで手による計測だと思い込む。 京太郎「はぁ、はぁ……」 息が荒くなる。由暉子の素肌に触れているという事実が、より彼の興奮度を上昇させる。 存分に尻肉の感触を味わうと、そのままねっとりと舌で舐めるように、手を太ももへと滑らせ、上へと昇っていく。 彼の目的はただひとつである。 ブラに包まれた豊乳を鷲掴んだ。 由暉子「あ、ぅ……」 強く掴みすぎたせいか、さすがの由暉子も眉を歪ませた。だが文句は言わない。言われたとおりじっとしている。 由暉子の態度に満足した京太郎は、夢にまで見た彼女の豊乳を揉みしだく。 京太郎よりもひと回りもふた回りも小さな身体だと言うのに、二つの乳房は彼の手から溢れんばかりのボリュームだ。 ブラ越しでもその柔らかさがはっきりとわかる。生地からこぼれる乳肉が、男の劣情をさらに煽る。 いつまで揉んでいても飽きがこない。まさしく世の男の願望が結集したような至高の逸品だった。 下から持ち上げて、たぷたぷと揺らす。波打つ谷間が目の保養となる。 京太郎はもう夢中で由暉子の乳房を揉みしだく。 情欲の火は止まらない。 京太郎「由暉子、後ろ向いて」 彼女の背後から、豊満な乳房を両手で揉む。 起立した男根を、彼女のヒップや太ももにすりつける。 柔らかすぎる肢体。そして女子特有の甘い香り。 彼の怒張はもう破裂せんばかりにいきり立っていた。 由暉子「須賀さん……」 これまで黙っていた由暉子が、とうとう口を開く。 由暉子「あの、後ろから硬いものが……」 それがどうしたと言わんばかりに、京太郎は片手で乳房を揉みこね、もう片手はムチムチの太ももを撫でさする。 由暉子「須賀さん」 明らかに計測でない行為に、由暉子も気づく。 由暉子「エッチなことを、したいんですね?」 京太郎「そうだよ」 彼はもう開き直った。 京太郎「由暉子が悪いんだぞ」 そのまま由暉子な小柄な身体を抱え、ベッドに放り投げる。 すぐにその上を取った。 京太郎「二人きりで、平気で下着姿になって、スリーサイズ測らせて、その上触れることにも抵抗しないんだから」 逃げ場を与えないよう、彼女の手首を拘束する。しかし拒む様子は感じられない。 京太郎「男なめてんのか? ここまでされて、普通にしていれる奴はいねえぞ」 股間は痛いほどに膨張している。早く目の前の少女を味わいたいと、熱く脈打っている。 ズボン越しでもわかる京太郎の怒張に、由暉子は目を向けつつも、表情を崩さない。 本当に感情がないのか、そう思わせるほどの鉄面皮だった。 由暉子「舐めてはいませんよ。というか……」 しかし、そんな彼女が口にした言葉で、すべての均衡が完全に崩れ去る。 由暉子「ここまで鎌をかけたのに、反応されないと私がヘコみます」 視界が熱く染まった。 己の心臓の鼓動が、うるさいくらいに響く。 由暉子「どうでもいい男の人を部屋に招くほど、私、警戒心が薄い女じゃありません」 プツリ、と確実に何かが切れた音がした。 京太郎「由暉子」 由暉子の身体にむしゃりぶりついた。 乳房に顔を埋め、豊かな谷間に舌を滑らせる。 舌先から乳肉の柔らかさと温もりが伝わってくる。 下から持ち上げた乳房に唾液をコーティングし、陶磁のように白い谷間に光沢を広げてく。 やがて舌先はブラ越しの乳首の部分を、ツンと刺激する。そこはすでに、硬く膨張しているように思えた。 ブラの裏に息づく、生の乳房を想像して、ゴクリと喉を鳴らす。 ブラの生地に手をかける。一度由暉子の顔をうかがう。 京太郎「いいか?」 それは最終的な確認だった。ここで待ったをかけられなければ、この先は絶対に止まれないだろう。 由暉子は、相変わらず毅然として、ベッドに身を預けている。しかし、若干頬が上気しているようにも見えた。 小さな口が、言葉を紡ぐ。 由暉子「どうぞ、お好きに」 オスの情欲が完全に露わとなった。 ブラを上側へずり上げると、ブルンと大きな乳房が揺れて、空気のもとに解放される。 どういう育ち方をすれば、これほどの大きさが実るのか。 目を疑いたくなるほどの豊満な膨らみが、京太郎の前で広がっている。 前に突き出るような形をした乳房は、横たわっていても丸い形をたもち、お椀方に広がっている。 細いウエストと相まって、物凄い存在感をずっしりと主張している。 乳首は膨らみに反して、かわいらしい大きさだった。 薄桃色の綺麗な先端が、ぷっくりと乳輪から突き出ている。 円錐の形を描く乳首は、幼さを象徴しているようで、愛らしくさえある。 だがその下ではオスを刺激して止まない雫のような豊乳がふるふると揺れている。 幼さと扇情的な肢体が合わさった見た目が、極上のエロスと化して少年を衝き動かす。 乳首に吸いついた。 下乳を揉み上げながら、ねっとりと舌で舐め、口に含み吸引していく。 由暉子「んぅ、あぁう」 小さく鳴く少女の声に耳を澄ませながら、頬を窄めて吸っていく。 赤ん坊が母乳を飲むように吸うのとは違う、情欲一色に染まった性的な吸引だ。 チュウチュウと吸引音を響かせて、乳房を引っ張ったり、押し潰したりする。 おいしい、と京太郎はうっとりと乳首を吸い続ける。 味覚的なおいしさではなく、感覚的な甘さが京太郎の舌を悦ばせる。 顔中に広がる柔らかい感触や、乳肉のムッとしたにおいに、脳が蕩けそうになる。 ちゅぽんと乳首から口を離すと、レロレロと舌を動かして先端を弄くり回す。 由暉子「は、ぅうん」 唾液に濡れる乳首を転がし絶えず刺激を与えると、由暉子はくすぐったそうに身をくねらせ始めた。 しかし火照った顔から、ただくすぐったいと感じているだけではないことがわかる。 普段ならば聞けない、由暉子の悩ましい嬌声。もっと聞きたくて、乳房への愛撫を激しくする。 乳首だけではなく、乳輪、白い乳肉も舌でなぞっていく。 わざとらしく唾液の音を響かせながら、巨乳全体にむしゃぶりつく。 乳肉は歪にたわみ、強欲な男の舌であちこちを舐め回される。 由暉子「ひぅ、んぅ、あぁ」 好き勝手に舐められ、吸われ、揉みしだかれ、由暉子は声だけではなく瞳も艶っぽく彩らせていく。 乳房の感触と味。そして由暉子の情欲に染まっていく様子を見て、怒張がさらに唸る。 京太郎(もう我慢できない!) 乳房から顔を離した京太郎は、忙しなくベルトに手をかける。 限界まで起立し下着に引っかかっている怒張に難儀しながらズボンを脱ぎ去り、ボロンと外へ解放させる。 由暉子「あ……」 乳房を唾液で濡らした由暉子は、現れた京太郎の分身をまじまじと見つめる。 グロテスクな男のモノは、目の前の少女を求めて生き物のようにひくついている。 怒張に向ける由暉子の視線は、だんだんと自分の胸元に続いていく。 怒張が彼女の豊かな乳房に迫ってきたのだ。 京太郎「はぁはぁ、は、挟むぞ」 上乗りの状態で、京太郎は怒張を由暉子の巨乳の間に挟んだ。 たまらない心地が、怒張に広がる。柔らかな温もりで、ヒクヒクと先端が脈打つ。 京太郎は手で巨乳を中央に寄せ上げながら、男根を前後させた。 さんざん舐め尽くしたおかげか、唾液が潤滑剤の役目を果たし、スムーズな挿入ができた。 ぬぷぬぷと、前後する度に谷間から亀頭が顔を出す。 しかし大きすぎる乳房のせいで、出てくるのは鈴口ぐらいだ。 肉樹と亀頭のほとんどが埋まってしまうほどの巨乳の間で、京太郎はだらしなく涎を垂らした。 その追い討ちをかけるように、鈴口に快感が奔った。 由暉子「ちゅぱ、ちゅる」 谷間に顔を寄せた由暉子が、亀頭の先端を舐め回していた。 股間にさらなる快感が広がる。 由暉子「じゅるじゅる、ちゅぱぁ」 もっと彼女の口淫を味わいたくて、巨乳を上側へと寄せる。 亀頭が口内に埋まってしまうほどに、怒張を前後させる。 由暉子「じゅっ、じゅっ、じゅちゅるるるるる」 鈴口を刺激する舌先と、亀頭全体を吸引する力。 そして淫猥にたわむ乳肉で怒張を扱き続け、限界だった情欲が臨界点を突破する。 京太郎「うっ、出る」 亀頭を由暉子の口内に押し込んだまま、滾った欲望を解放した。 由暉子「んぅ、んじゅうう」 容赦なく放出された淫液を、由暉子は抵抗なく飲み込んでいった。 普通ならば、いきなり少女に精液を飲ませるなど、できることではない。 しかし何事にも躊躇しない由暉子の態度を見ていたら、自然とそのまま放出してしまったのだ。 何よりこちらが指示したわけでもないのに、亀頭を口に含んでくれた由暉子を見て、好きにしても構わないと思ったのだ。 由暉子「んぐ、んっ、んっ……」 現に、由暉子は流れ込む精液を飲み干している。 京太郎が口から怒張を引き抜いても、彼女は追うように、白く染まった舌で先端を舐め回した。 そのせいで、射精したばかりの怒張はすぐに回復した。 口内で精液を転がす由暉子の姿を、改めて眺める。 大きな乳房がなければ、本当に幼女と間違えてしまいそうな身体。 本来ならば、忌避の感情が勝り、欲望の矛先など向けられない相手のはずであろう。 しかし、京太郎の怒張は彼女を強く求めている。 彼自身の本能も、少女が愛しくてしょうがないと訴えている。 すべてを、彼女のすべてをものにしたい。 そうして、自分なしでは生きられない身体に……。 京太郎は、由暉子のショーツに手をかけた。 由暉子「あ……」 スルスルと刺激的な下着を、むっちりとした美脚に滑らせ、足首のところで止める。 由暉子の秘所が丸見えとなった。 陰毛は少ない。 そこだけは見れば、あどけない少女の下半身としか例えようがない。 それでも怒張は萎えなかった。 京太郎「由暉子」 由暉子「はい」 小さな身体は、男の情欲を感じ取って、艶かしく昂揚していく。 由暉子の短い言葉は、もうすでに覚悟が決まった証のように思えた。 京太郎「いくぞ」 先端を淫裂にあてがった。 ぬぷぬぷと小さな膣口に、怒張が埋没していく。 京太郎「くぅ」 由暉子の膣内はきつかった。 まるでそこだけは身長と同じように未発達であるかのように。 果実の繊維を無理矢理引き剥がしていくような感触。 由暉子「ふ、ぅう、ぁん」 痛みがあるのは間違いない。しかし由暉子は苦痛の表情を浮かべず、黙って成り行きを見守っている。 決して受け身というわけではない。彼女も男を受け入れるために、努力しているのだ。 ならばいつまでも立ち止まって苦痛を与えるよりは、一気に押し進んでしまったほうがいい。 京太郎はそのまま腰を前進させた。 ズプズプと怒張の姿が消えていく。 由暉子「は、あぁ」 プツリ、と何かを破いた感触を突破し、最奥に辿り着いた。 由暉子「んんんんぅっ!」 初めて由暉子の甲高い声を聞いた気がした。 ベッドのシーツを強く握り、足を動かしている。 生暖かい感触が、怒張を通り抜けた。 膣口から漏れた赤い筋は、破瓜の証だ。 途方もない優越感が、彼を満たす。 この子の初めてになれたのは自分だ。 今自分と彼女はひとつになっているのだ。 傍から見れば、身長差がありすぎる二人の結合は、痛々しいものだろう。 無抵抗な幼女を、大の男が強姦しているようにしか見えない。 事実、それは強姦に近いものかもしれない。 挿入した瞬間、京太郎は相手の体調も考えず、腰を動かし始めていたのだから。 由暉子「ひぅ、あぁっ」 小さな肢体が、ベッドの上で跳ねる。 限界まで詰まった怒張に貫かれて、か弱い身体は抵抗もできず、好き勝手にされる。 京太郎「あぁ、あぁ、気持ちいい。気持ちいいよ由暉子」 どこか虚ろな光を瞳に灯して、本能のまま抽挿していく。 由暉子はただ小さく声を上げる。 しかし、その声もただの悲鳴ではなく、やがて蠱惑的なものを含んだ音色に変わる。 強姦されると、女性の肉体は通常の性交よりも興奮するという話がある。 無理矢理犯されるような形であっても、由暉子の身体は確かに喜悦し興奮を覚えているのだ。 なにより、少女にとっては力ずくでも構わなかった。 由暉子「あっあっ、あっ、ああぁっ」 パンパンと肌同士がぶつかる音が響く。 抽挿の勢いが増せば増すほど、豊かな乳房がゆっさゆさと波打つ。 揺れを抑えつけるように、腰の抽挿を続けながら乳房を鷲掴む。 結合部から瑞々しい音が響く。 由暉子自身も、京太郎の動きに合わせるように腰を揺すり始めた。 ムチムチの美脚を彼の腰に絡め、より深い抽挿を求める。 もう痛みは快感によって上書きされたようだった。 由暉子「ああああぁっ、あぁぁっ」 京太郎「うおおっ。最高だ、由暉子。気持ちよすぎて、止まらねえ」 細い腰を掴んで、大きく揺れる乳房を眺めながら、京太郎はフルスピードで腰を前後させた。 本能を昂ぶらせるのは何も肉体の快感だけではない。 この一瞬にしか聞けない由暉子の嬌声が、京太郎をより衝き動かしている。 膣肉は複雑に脈動し、前後する怒張をきつく締めつける。 初めての体験に、慣れない京太郎はもう限界だった。 京太郎「あぁ、ぁ、ダメだぁ、イク。出るっ出るっ!」 射精の宣言をしても、由暉子は絡めた足を解かない。 そのまま結合したまま、怒張は爆ぜ、ありったけの欲望を膣内に注ぎ込んだ。 ドクドクと注ぎ込まれる樹液は、膣奥を目指して流れ込んでいく。 京太郎「はぁはぁ……」 立て続けに二度の射精をした京太郎は、脱力して由暉子の身体にもたれかかった。 なるべく体重を預けないように力を入れようとするが、別に構わないとでも言うように由暉子は彼の背中に手を回した。 互いに息を荒くしながら、身を重ねる。 結合部からビュッビュッと、入りきらなかった精液が隙間から漏れ出た。 由暉子「須賀さん、気持ちよかったですか?」 京太郎は機械じかけのように何度も頷いた。 至高の快感によって、意識が朦朧としてしまっている。 そんな彼の頭を、由暉子は愛しそうに撫でた。 そして『かぷり』と吸血するように京太郎の肩に歯を立てる。 びくっと京太郎の身体が跳ねる。 痛みというよりは、快楽による電気信号だ。 由暉子はちろちろと、噛みあとに舌をあてがう。 京太郎の耳元で、くすりと笑う声が聞こえた気がした。 脱力した身体では、彼女の顔を見ることができないが、微笑んでいるような気がした。 由暉子「責任取ってくださいね。マネージャーさん」 そういう彼女の声には、今後の展開を楽しむような、妖艶的なものを含んでいた。 121 名前: ◆Mo0KvHoaic[saga] 投稿日:2013/07/07(日) 11 27 25.30 ID IySrJlbI0 [29/29] 以上。 始まりとか書いたけど、要はひたすらエッチするだけ。 ストーリーのカケラもなし。 ヘタなAV感覚で読んでくれるとありがたいです。
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透華「…………」(カチャカチャ 純「そんでさー、そいつ何て言ったと思う?」 京太郎「えー、わっかんないですね」 純「なんと、台所で負けたことはない……だってさ。お前は無敵のコックかよと」 京太郎「アッハッハッ!その人、マジでそんなこと言ったんですか!」 純「おう、マジマジ!」 京太郎「ブハッ、アッハッハッハッ……!じゅ、純さんその場にいて、よく笑わなかったですね……!」(痙攣 純「いやぁ、もうちょっとで吹き出すってとこまでいってたね。全力でその場を離れて…………んで、当然爆笑さ」(膝バンバン 京太郎「ですよねー」 透華「……ポン」(タンッ 純「あー、なんか小腹すいたな」 京太郎「さっきホットドッグ食べてませんでした?」 純「食ったけどさ。そうだ、部活終わったらラーメン食いにいかねえ?最近お気に入りの店があるんだよ」(和気 京太郎「あ、いいですね、行きます行きます!」(藹々 透華「…………リーチですわ」 智紀「透華、それ無理」 透華「ぇ――――――――アッ!?」(顔面蒼白 一「あちゃあ、透華にしては珍しいミスだね」 衣「注意散漫!情けないぞ、トーカ!」 透華「わ、悪かったですわ、少し集中を欠いて――」 純「あー、やっぱダメだ、無理ガマンできねー。悪いんだけどさ、なんか適当に買ってきてくんねえ?」 京太郎「仕方ないですねー、じゃあちょっと行ってきます」(執事服の上を羽織り 京太郎「みなさんは何か欲しいものありますか?」 衣「衣はアイスが欲しいぞ!」 一「いつも悪いね。僕は……軽くつまめるお菓子で」 智紀「……麩菓子?」 京太郎「えーっと、純さんはお腹にたまるもの、衣さんはアイス、一さんと智紀さんは駄菓子系……と。龍門渕さんはどうします?」 透華「……別に欲しくありませんわ」(プイッ! 京太郎「あ、そうですか。じゃあ、俺ちょっと出てきます」 純「んー?どしたよ透華、なんか機嫌悪くね?」(ダルーン 透華「べーつーにー、そんなことありませんわ!」 純「ふ~ん?」(首傾げ 一「純くん、須賀くんと気が合うみたいだねー」 智紀「遠慮がない、お互いに」 衣「男女の垣根を越えた友情という奴だな!」 透華「……………………ぐぬぬ」 京太郎「――――ただいま戻りましたー」 純「おー、ご苦労」 京太郎「いやぁ、この時期でも晴れてると予想以上に暑いですねー」 純「そりゃ、そんな暑苦しい服で歩き回りゃあなー」 純「ほれ、これでも飲んどけ。まだ冷たいぜ」(ペットボトルぽーい 透華「ハ?」 京太郎「あ、どーもです」 透華「ちょっと純、アレってあなたの飲みかけ――!」(アタフタ! 京太郎「プハァ、生き返る~…………あれ、どうしたんですか龍門渕さん?」 透華「…………」 一「うわぁ……どっちもまるで躊躇いなくやっちゃったね」 智紀「間接キッス」(ポッ 透華「……卓に着きなさい、京太郎。そのデリカシーのなさ、直々に矯正して差し上げますわ――!」 京太郎「きゅ、急にどうして!?」 純「さあー?なんか知らねー間にやらかしたんじゃねーの、京太郎」 透華「あなたもですわよ、純!!」 純「えっ、俺も!?」 透華「二人して…………モ~ッ!モォ~~~~ッ!!」(地団駄 一「うわ、上手い文句が見つからなくて癇癪起こしちゃったよ」 智紀「トーカ涙目」 衣「子供だな!」 ハギヨシ「衣様、どうかその台詞だけは、その台詞だけは透華お嬢様の前では……」 〈ケース1・純〉友情って素晴らしい!END
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穏乃「今日は二月にしてはいー天気だねー!」 憧「そーね。私も、あんたのそのジャージ姿を見てなかったら、まだあったかいって思える程度にはね」 穏乃「ん~?このジャージは冬用だからあったかいよ?」 憧「見てるこっちが寒いのよ!なんでこの季節に生足出してんのよ、あんたは!それ見て宥姉が気を失ったの忘れたの!?」 穏乃「な、なんだよー、ジャージ差別すんなよー、ジャージはどこにでも着ていける万能服なんだからさー」 憧「んなわけないでしょ!ったく、そんなんだから京太郎にも相手にされないんじゃないの、しずは!?」 穏乃「なっ、こ、ここで京太郎は関係ないでしょ!?」(カァー! 憧「そーやってムキになってる時点でバレバレだっての」 穏乃「ぅ……」 憧「そういえば、もうすぐバレンタインデーだけどどうするの?長野まで行ってチョコ渡すの?」 穏乃「チョ、チョコ渡したいなーとは思ってるけど……長野までいくのはお小遣い足りないし、なんていうか、め、迷惑かもしれないし……」 憧「まー、本州の真ん中から北側までチョコ持ってこられたら、なんていうかイロイロと断りにくいわね」 穏乃「そーいうことして嫌われたらイヤだし……でも、宅配便で送るのもなんだかなーって感じだし……」(ションボリ 憧(しずはしずなりに悩んでるのねー) 憧「じゃあ、バレンタインにチョコ渡すのは諦めるって方向でいいのね」 穏乃「――――それは……」(ベソ… 憧「いや、そこで半泣きになられても困るんだけど」 穏乃「だ、だってしょーがないじゃん、男の子にチョコあげたいなんて思ったの初めてなんだし!」 憧「あの穏乃がね~」 穏乃「な、なんだよー、私だって女の子なんだぞー、バカにすんなよー!」 憧「ハイハイ、拗ねない拗ねない。ったく、しょうがないわね~……」 穏乃「憧、携帯なんて取り出してなにするの……?」 憧「奥手なしずに代わって、私が一肌脱いでやるっつってんのよ――――あ、もしもし京太郎?」 穏乃「」 そしてバレンタイン当日―――― 京太郎「阿知賀子供麻雀クラブの面子で集まって麻雀大会すると聞いて!」(バーン 憧「ああ、それ嘘だから」 京太郎「よくもだましたアアアア!!だましてくれたなアアアアア!!」 憧「ちょっ、なにもそこまでキレることないじゃん!?」 京太郎「憧ォ、テメエは俺を怒らせた……!この罪、どうやって償ってくれるんだ……!?」 憧「ぇ、あ、ゴメンなさい……まさか、ホントにそこまで楽しみにしてるなんて思わなくて……。な、なんでも言うこと聞くから許してよ……」(カタカタ 京太郎「……いや、なんでもとか言うのは止めようぜ。そーいうの言質に取られてなんかヒデーことされたらどうすんだよ」 憧「ひ、酷いことってなにするの……?け、毛虫ぶつけたりするのはナシだからね!?」 京太郎「…………そのままの憧でいればいいと思うぜ、ウン」(ナデナデ 憧「よ、ちょっと、頭撫でないでよ……!」(カーッ 京太郎「いやー、悪ぃ悪ぃ。奈良まで来て麻雀できないのかと思って、つい」 憧「うー、ちょっと見ないうちに麻雀バカに磨きがかかってるわね……」 京太郎「ハハハ!言うほど麻雀バカになっちゃいねーって!」 憧「どーだか」 穏乃「――――――――仲良いね、憧と京太郎って……」 憧「ハッ!?し、しず、これは別にあんたが考えてるようなものじゃないから!」 京太郎「考えてるようなものって、どんなの?」(ナデナデ 憧「あんたは口を挟まなくていいの!っていうか、いつまで頭撫でてんのよ!?」 京太郎「いやー、なんか触り心地良くてつい」 憧「あうぅぅぅー……!?」 穏乃「ヒドイよ……こんなのってないよ……!」 憧「ちょっ、拗ねないでよしず!もうっ、京太郎が悪いんだからね!?」 京太郎「俺ですか!?」 憧「そ、そーに決まってるでしょ!」 京太郎「なんでキレられてんのかわっかんねー……」 憧「ま、まあいいわ、今日あんたを読んだのには訳があるのよ」 京太郎「訳……?」 憧「そーよ。さあしずっ、準備はいーい!?」 穏乃「お、おー!」 京太郎「準備?」 憧「今日の日のための特別イベントよ!」 京太郎「――――で、なんで俺は阿知賀麻雀部の部室でチョコフォンデュを食べてるの?」 憧「今日はバレンタインでしょ。チョコ貰えそうにない京太郎のために、しずがわざわざ用意してあげたのよ!」 穏乃「え、えと、チョコ渡すだけよか、こーやってみんなで楽しめる形にした方が、きょ、京太郎も面倒臭くなくていいかなーて思って……!」 京太郎「面倒臭くなくて、ってどーいう意味だよ……」 穏乃「え?い、いや、だってほら、私みたいなのにチョコ貰っても、こ、困るじゃん、なんかさ……」 京太郎「なんでだよ。チョコ貰って喜ばねー男はいねーっての」 穏乃「ホ、ホント?」 京太郎「当たり前だろ。しかも、穏乃みたいな子が、わざわざチョコ用意してくれてるとか、男冥利に尽きるってもんだぜ?」 穏乃「そ…………そーなんだ、アハ、アハハハ」 憧(ホラ、なにやってんのよっ、京太郎も満更でもなさそーなんだし、ここで勢いに任せてチョコ渡しちゃいなさいよ!) 穏乃(チョ、チョコフォンデュ食べてる状況でチョコなんて渡せるわけないじゃん!チョコにチョコが重なっちゃうでしょ!?) 憧(そこはホラ、チョコの七対子とか対々みたいな感じでさ!) 穏乃(訳がわからないよ!) 京太郎(なんか穏乃と憧が揉めてるなー。にしても……バレンタインのチョコ代わりのチョコフォンデュか、なーんかちょびっとだけ悲しいなー。義理チョコでもいいから、穏乃とか憧から貰いたかったんだけど……) 憧「いいからさっさと渡しなさいよー!」 穏乃「そ、そんな大声で言わないでよ!?恥ずかしいじゃん!」 憧「恥ずかしい恥ずかしいって、あんたの恋路見守ってるこっちの方が恥ずかしいのよー!」 穏乃「こっ、恋路とかじゃないもん!も、もう少し仲良くなりたいなーってだけだし、と、友達として!」 憧「じゃあ、京太郎が誰かと付き合ってもいいんだ!?」 穏乃「そっ、そんなの絶対にヤダ!!」 憧「ホラッ、見たことか!」 穏乃「ちっ、違うもんっ、こ、これは友達が取られるの嫌って意味でのヤダだもん!」(バタバタ 憧「あ~~~っ、もうジレったいなー、この子は……!!」 京太郎「あ、マシュマロにチョコつけて食べるのウマイな……。こっちの苺もなかなか――――」 高鴨穏乃編……カン!
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11 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 00 49 43.45 ID Oi0QrnuMo [5/25] <ぜんかいまでのあらすじ> 二度の逆レイプを経験し、身も心も磨り減った京太郎 彼は自らが不倫している愛宕雅枝と結ばれる為に……愛宕父への復讐を企てる 全てを奪い、絶望の底で愛宕父を自殺に追い込む 須賀京太郎 彼の野望は今、動き出したのであった <愛宕家> 絹恵「ふんふーん」 洋榎「あれ? どうしたん絹?」 絹恵「あっ! お姉ちゃん。 なんかしらんけどプレゼントが届いてなー」 洋榎「かぁーっ! 相変わらずモテる妹やでー」 絹恵「妬かんといてーな」クスクス 洋榎「差出人は誰や?」 絹恵「えーっと……」 洋榎「?」 絹恵「須賀……京太郎?」 洋榎「知らん名前やな。中身は?」 絹恵「えーっと……」ガサゴソ 洋榎「ん?」 絹恵「ビデオ……?」 洋榎「DVDやないんかいっ!」 絹恵「……?」 <宮永家> 浩子「送っといたでー」 京太郎「そうか。編集はしてあるのか?」 浩子「勿論やって」 京太郎「クク……さぁ、始めるぞ」 愛宕家を乗っ取る為に 14 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 00 58 24.97 ID Oi0QrnuMo [6/25] <おおさか> 京太郎「……来たな」 浩子「ん? 今回はお供無しかいな?」 京太郎「いらないよ。携帯も椅子も、雅枝と結ばれてからゆっくり決めるさ」 浩子「えっぐいなぁ。あの子ら、泣くで」 京太郎「俺は雅枝と共有した思い出だけを残したい。それ以外のものは邪魔なだけだ」 浩子「(うわーこわー)」ぞくっ 京太郎「それで? 手筈は?」 浩子「バッチリ」 京太郎「あぁ、上出来だ」 今回の作戦は実に面白い 愛宕姉妹を篭絡する為の、実に単純な作戦 京太郎「さて、来るかな?」 浩子「来るやろ。そういう性格や」 京太郎「……」 ザザッ ?「……あの」 京太郎「! 貴女は!」 雅枝とそっくりの顔付き、体型 あぁ、なんて美しいんだ あの男の血を全く感じさせないところが、最高に素晴らしい 絹恵「愛宕、絹恵です。浩子とおるっちゅうことは……?」 京太郎「はい。俺が須賀京太郎です」 浩子「久しぶりー」 絹恵「浩子! あれはどういうことや!」 京太郎「落ち着いてください。あれは、たまたま俺が撮影しただけなので」 絹恵「!」 京太郎「まさか、驚きましたよ。あの愛宕プロが……」 計画の第一歩 それは 京太郎「見知らぬ若い男と、浮気してるなんてね」 絹恵「っ!」ドキッ 弱みを、強みに変えること 20 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 01 07 13.58 ID Oi0QrnuMo [7/25] <喫茶店> 京太郎「あの時は偶然、通りかかりまして」 絹恵「……」 京太郎「話し声が聞こえて、そっと見てみたら」 浩子「おばちゃんが若い男と抱き合ってたっちゅうんや」 絹恵「っ!」ブルブル 俺が送りつけさせたビデオ それは勿論、俺と雅枝が抱きつき、キスをしていた映像だ 京太郎「(もっとも編集で俺が映らないように加工したけどな)」 そのお陰で誰が浮気相手かまでは分からない 皮肉なものだ 憎い浮気相手が目の前にいるのに、この子はそれに気づかずにいる 絹恵「か、顔を撮らへんかったのはなんで?」 京太郎「気が動転していたので……すみません」 絹恵「あ、いや! 悪いのはオカンやし……」 京太郎「一応隠さない方がいいかと思って、あんな方法しか思いつかなくて……ごめんなさい」 絹恵「謝らんといて! 須賀君は悪くないっ!」 あぁ、なんて優しいんだ絹恵 やっぱり貴女は……俺のモノにしたい 京太郎「ところで、洋榎さんはビデオを?」 浩子「見てへんやろ。見てたら今頃怒鳴り込んで来とる」 絹恵「せや。最初に私が見て……すぐにビデオを隠したんよ」 京太郎「そうでしたか」 絹恵「私、どうしたらええか分からんくて」じわっ 京太郎「泣かないでください。俺でよければ……力になります」 絹恵「す、須賀君」ぐすっ 浩子「(よぉー言うわーwwww)」 京太郎「それに俺、愛宕プロのファンで……」もじもじ 絹恵「?」 京太郎「その娘さんの絹恵さんのこと……ずっと大会で」カァァ 絹恵「ふぇっ!?」ドキッ 京太郎「あ、いや!! 忘れてください!! 不謹慎ですよね、こんな時に」ぎりっ 絹恵「え、ええよ! べ、別に嫌な、気はせぇへんし……」もじっ 浩子「(相変わらず免疫ないなぁ)」 22 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 01 14 24.49 ID Oi0QrnuMo [8/25] 京太郎「よかったらこれ、俺の電話番号とアドレスです」 絹恵「あっ」 京太郎「受け取って……くれます?」 絹恵「も、勿論……!」ぱしっ 京太郎「ありがとうございます。俺、用事でしばらく大阪にいるので……何かあればすぐに」 絹恵「分かった。ちゃんと連絡する」 京太郎「難しい問題ですけど、ゆっくり解決しましょう」 絹恵「せやな。私も、オカンにちょっとずつプレッシャーかけてみるわ」 京太郎「くれぐれも、お父さんには気づかれないように」 絹恵「っ!」 京太郎「もし離婚なんてなったら……大変ですから」 絹恵「で、でも教えんでええんかな? 一応……オカンが浮気したのが悪いわけやし」 京太郎「絹恵さんっ!!」 絹恵「!」ビクッ 京太郎「俺は……絹恵さんが、両親のことで傷つくのを見たくない」 絹恵「須賀、くん?」 京太郎「きっと二人が別れたら、絹恵さんは後悔します。だから!」 浩子「(ワロタ)」 京太郎「……」ぐすっ 絹恵「(須賀君、そないにうちのこと……)」ドキドキ 京太郎「あ、あはは……ダサいですよね。男のくせにメソメソと」 絹恵「ダサくなんてない! 須賀君はかっこええよ!」 京太郎「え?」 絹恵「あっ」カァァ 京太郎「あ、えと」もじもじ 絹恵「あぅぅ……」 浩子「すみませーん、このゲスゲスホットサンド一つ」 京太郎「では今日はこれで」 絹恵「う、うん」 京太郎「頑張りましょうね、絹恵さん」 絹恵「うん。よろしく、須賀君」 29 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 01 19 49.02 ID Oi0QrnuMo [9/25] <ホテル> 浩子「これからどうするん?」 京太郎「絹恵さんと接点は持った。後は……」 このまま話術を駆使して姉妹を丸め込むか 手っ取り早くスイッチを使うかどうか 京太郎「スイッチは危険性が高い。出来れば話術でケリをつけたいが」 浩子「ふーん? 色々考えてるんやなぁ」 京太郎「当たり前だ。俺にとって、愛宕家を手に入れることが悲願なんだ」 浩子「……なぁ、須賀」さわっ 京太郎「……?」 浩子「うちかて、愛宕の血を引いてること……忘れてへん?」 京太郎「分かってる。ちゃんと仕事をこなせば……見返りは用意する」 浩子「ふふっ、先払いも可能やで?」 京太郎「……しょうがない人だ」どんっ 浩子「きゃっ!?」ぼふっ 京太郎「最近雅枝と会えてないから、今日の俺は一段と激しいですよ」 浩子「んふっ、それ最高ぉ」ニヤリ 京太郎「魔女め」 代理品でも、何度も抱けば愛着が沸く せいぜい、お前も利用するだけ利用してやるさ 浩子、お前は優秀な右腕だ 容姿もどこか雅枝に似ている お前と、姉妹と、雅枝 みんなで――幸せになろう 73 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 01 43 32.05 ID Oi0QrnuMo [15/25] <ホテル> 京太郎「調べてきてくれたか?」 俺は浩子に愛宕家の情報を調べさせていた 従姉妹だからな、これくらいはお茶の子さいさいだろう 浩子「大丈夫。見てみ、この結果」 京太郎「これは……」 <愛宕絹恵> 【好感度】 洋榎(98) 父(21) <愛宕洋榎> 【好感度】 絹恵(38) 父(68) 京太郎「絹恵さんは随分と父が低くて、洋榎さんが高いな」 浩子「せや。なんでか分かる?」 京太郎「いや、どうしてだ?」 浩子「愛宕父なぁ……絹にセクハラしとうねん」 京太郎「なっ!?」 どういうことだ!? 実の娘に……セクハラ?」 浩子「ほら、雅枝おばちゃんが須賀に夢中で相手してくれへんやろ?」 京太郎「あ、ああ」 浩子「せやから、おばちゃんに似てる絹の風呂を覗いたり……胸触ったり」 京太郎「!!!!」 浩子「偶然を装ってるみたいやけどな。随分と色々やったみたいやで」 京太郎「っ……」ギリッ 浩子「幸いにも一線を超えてないみたいやけど……いずれ寝込み襲うんとちゃうか?」 京太郎「愛宕父ぃぃぃぃ!!!!」ガンガンッ!! 殺す!! 絶対に!! 奴だけは絶対に!! 浩子「ま、当然逃げる先は頼れる姉。姉にゾッコンなのもそのせいやな」 京太郎「がぁぁぁあっ!!」 80 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 01 54 50.84 ID Oi0QrnuMo [16/25] 京太郎「はぁっはぁっ……逆に、なんで洋榎さんは父の好感度が高い?」 こんな最低の屑に、どうして?」 浩子「あー、実は愛宕父、そっちには興味無いみたいでな」 京太郎「何?」 浩子「そもそも、ネキ自体を疎んどる様子で」 京太郎「??」 浩子「つまり、おばちゃんに似てない洋榎はいらないってことなんや」 京太郎「えっ……」 実の娘をいらない? 妻に似ていない、ただそれだけの理由で? 浩子「だから昔から絹、絹、絹。おじさんは絹ばっかり可愛がって、洋榎は……」 京太郎「それで、父親の愛情を求めてるのか」 浩子「絹への好感度が低いのもそれが原因やろなぁ」 京太郎「……」 浩子「昔からちやほやされて、綺麗だなんだ言われてモテる絹と」 京太郎「もういい」 浩子「面白い顔や言われて、父親からは疎まれる姉」 京太郎「もういいっ!!!」ダンッ!! 浩子「っ!」ビクッ 京太郎「もう、やめてくれ……」 あの男だ 愛宕父、お前さえいなければ……!! 京太郎「浩子、俺は甘く見ていた」 浩子「?」 京太郎「あの男を地獄に落とす。そのことだけを考えていたが……」 奴にはそれすら生ぬるい 京太郎「やるぞ浩子。俺が二人を幸せにする」 浩子「んー♪ ええゲス顔やなぁ」ぞくぞく 京太郎「……」 絹恵さんを父から奪うのは簡単だ 問題は姉の洋榎さん となると、まずは二人の仲を一時的に引き裂く それが一番手っ取り早い 京太郎「洋榎さんに会いに行く」 浩子「へぇ?」 京太郎「洋榎さんを俺に惚れさせ、そのあとで絹恵さんになびく」 浩子「!」 京太郎「そうすれば、洋榎さんは絹恵さんに対してどう思うか」 きっと、父親の件以上に怒るだろう 好きになった男を妹に取られる 今までの鬱憤が爆発してもおかしくない そしてそうなれば、絹恵さんから洋榎さんへの好感度も下がる 83 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 00 52.58 ID Oi0QrnuMo [17/25] <まちかど> 京太郎「(流石だ浩子……バッチリ、洋榎さんを見つけてくれた)」 / Λ ,. . .-.‐ …ー ‐ - . . 、 .Λ ,. '´ ` . 、 ', 〃 ヽハ. / .j 、 ヘ ヾ. / ,イ l V .', ハ Λ , ' / / ! .l ' , l ハ .ヽ' 、. / , .、 ,' l l l V .l、. l ヘ' 、 , .,' / ./\! l V .',/ ', l V l V ヘ .、. l / ,' V l _ V l ハ V L_ ! .l l / l;ハ Λ' ,. l ,l l ヾ, __ ヽマ ヘ_ヾ、_ } / ! / / /ハ l ヘ V .l ≫末宕丁 ` \ ヘ 洋宕末≪,/ ア、/ / .l ! .ハ. V!ヽ ト、 Λ. し ハl し } / /! .V Ⅵ ' . ハ ',l 入 lヽ ハ Vぅソ Vぅソ イ l、 .Λ ,j / ハ / /l l ! , l .l V ヘ }' , l ',. ,' ./ l l l l lノ ', l l } l l .l , ' l l ', _ _, -! l V l l ハ l l l V l ! ! ‘ 、  ̄ /, ' ' .,′ } / / ' } l l / ヾヘ l l ` 、 , イ / , / // 〃 , / ,' \ l l r>‐ ´ lTヘ , / / / ,' V .', / l } У V / 〃 _入 .ハ-ァ´ ゝ、 / / / Yー= - 、 γ´ ヽ .V λY 〃 } ヽ / l / }‘, / / ‘,. / l / l ‘, / / ‘, 洋榎「ふんふふーん! てーんかのおおさか! さいこうやーん」テクテク 京太郎「(ヒドイ歌だ)」 だけど一人なのは好都合 さて、どうしようか 京太郎「(策を弄するのも悪くないが、ストレートもいい)」 ↓2 1 普通に話しかける 2 不良を雇ってマッチポンプ 88 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 07 45.56 ID Oi0QrnuMo [18/25] 京太郎「(普通に話しかけるか)」 策に溺れる可能性もある なるべく懸念事項は減らしておきたいしな 京太郎「……」 洋榎「おっ! あんなとこに新しいたこ焼き屋があるやん!」 京太郎「あの」 洋榎「でもたっかいなぁ。1パック200円くらいにしてくれへんかな」 京太郎「あのー」 洋榎「よっしゃ! この洋榎様が値切ったるわ!」 京太郎「あのっ!!」 洋榎「なんややかましい!!」バキッ 京太郎「おわっ!?」 洋榎「あっ」 京太郎「い、いたた……」 洋榎「ご、ごめんな兄ちゃん。ちょっと考え事しとって」あせあせ 京太郎「い、いえ。大丈夫ですよ……愛宕洋榎さん」 洋榎「え?」 京太郎「……」 洋榎「なんで、うちの名前を?」 京太郎「それは……」 00~29 京太郎「前に大会でお世話になりましたから」 30~59 京太郎「有名ですよ」 60~89 京太郎「なんでやと思います?」 90~99 京太郎「俺、ファンなんですよ」 ゾロ目 京太郎「好きだから」 ↓2 ネッキネキにしてやんよ 98 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 12 54.26 ID Oi0QrnuMo [19/25] 京太郎「好きだから」 洋榎「ん?」 京太郎「俺、洋榎さんのことが好きなんです」 洋榎「あ、ん?」 京太郎「愛してるんです」 洋榎「あ、あー! そっか! そういうことか!」 (`ヽ ___ ヽj / / .\ ‐‐‐- ..〈 . . \ / ` .、 ヽ.. , ' ヽ ',. // .. .∧ i ,' / ィ ハ j ノ/ / |. . /| j.\ ヽ i ! //Y / ̄! ll .. l i i‐ 、ヽ. Yヽ l l. // | / ヽl ', .. ! .l/ .j 丿 i\\ l ( ( ∧' . i-=v. ヽ !-___ 丿イj 丿 j .) \i/ | .ノxxx , '' ̄ヽ | .|ヽ、 //i. 人U xxx | .!. ) )イ i. | l > 、~_っ _..ィフl .!// . ! i. l i /  ̄ フ ='' ¨ア ̄ ! !ー-、 l リ 洋榎「いやぁ、照れるなぁ」ぽりぽり 京太郎「いえいえ」 洋榎「……」 京太郎「……」 洋榎「って! お前誰やねん!?」 京太郎「ですよね」 洋榎「そ、そそそそれに好きってなんや! 告白か!?」 京太郎「それ以外に何があるんです?」 洋榎「じゅ、順序っちゅうもんがあるやろ!! 名前すら知らんのに!」 京太郎「須賀京太郎」 洋榎「ん?」 京太郎「須賀京太郎ですよ。これで名前、分かりましたね」にっこり 洋榎「お、おう! そうやな!」 京太郎「……」 洋榎「って! そういう問題じゃないわ! ボケェ!!」 103 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 20 35.92 ID Oi0QrnuMo [20/25] 洋榎「す、ストーカーか!? なんでうちのこと知っとるん?」 京太郎「あはは、知らないのも無理はないです。全国大会で少しだけなので」 洋榎「全国?」 京太郎「俺は清澄の生徒なんです。一応会場にも行ってたんですよ?」 洋榎「清澄!? なんや、お前清澄の奴やったんか」 京太郎「はい。その時は部長がお世話になりました」 洋榎「えらい相手やったなぁ。またもう一度打ちたいわ」 京太郎「あはは」 洋榎「って、それとこれとどう繋がるんや!?」 京太郎「?」 洋榎「全く、長野もんのギャグはおもんないわ!」ぷんぷん 京太郎「……ギャグ、か」シュン 洋榎「(コイツ、もしかして本気で……?)」 いや、そないなことあるわけない だって、いつも―― (絹恵さんを紹介してください!) (妹さんと似てないよねー、クスクス) (お前に近づいたら妹と接点あると思ったのによー、使えねぇ) (妹に負ける姉とか……ハァ) 洋榎「うちは……絹に」プルプル 京太郎「そうだ。折角だし、どこか行きません?」 洋榎「え?」 京太郎「ここで会ったのも何かの縁ですよ」 洋榎「どこかって、どこや?」 京太郎「それは……」 1 喫茶店 2 ゲーセン 3 バッティングセンター ↓2 111 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 29 38.48 ID Oi0QrnuMo [21/25] <愛宕絹恵> 【好感度】 京太郎(43) 洋榎(98) 父(21) <愛宕洋榎> 【好感度】 京太郎(50) 絹恵(38) 父(68) <喫茶店> 京太郎「コーヒーでいいですか?」 洋榎「お、おう?」 京太郎「?」 洋榎「(結局着いてきてもうた……)」 京太郎「いやぁー、こうして洋榎さんとデート出来るなんて嬉しいです」 洋榎「ふぁひっ!? デートォ!?」 京太郎「あれ? 違いますか?」 洋榎「で、でででデートちゃうわっ!」 京太郎「それは残念です」 洋榎「た、たまたま暇だっただけや! 舐めるんやないで!」 京太郎「すみません。俺、舞い上がっちゃって」 洋榎「(ふ、ふん! 本当は絹の方がよかったくせに)」ぷいっ 分かってるんや こいつもうちに近づいて、どうせ絹を…… 京太郎「何か怒ってます?」 洋榎「別に。それより、そろそろ本音を言わんかい」 京太郎「え?」 洋榎「うちより、絹の方とこうしたいんやろ? んー? どや?」 京太郎「どやって言われても」 洋榎「隠さんでええって! ほら、うちが仲取り持ってもええんやで?」 あれ? うち、何言うてんやろ? なんでや……? 洋榎「絹の方が可愛いし、スタイルええで! ほら、悪い話や……」 京太郎「……」 1 京太郎「……」バンッ!! 真剣に怒る 2 京太郎「ああ、いいですね。じゃあお願いします」 話に乗る 3 京太郎「俺は洋榎さんがいいんです」 とりあえずおだてる ↓2 122 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 36 24.37 ID Oi0QrnuMo [22/25] 洋榎「やっぱ男はみんな絹みたいな……」 京太郎「……」バンッ!! 洋榎「えっ!?」ビクッ な、なんやコイツ? 急に机叩いて…… 京太郎「本気で、言ってるんですか?」じわっ 洋榎「ぁっ……」 京太郎「幻滅しました。お代、払っておくので」ガタッ 洋榎「あ、ちょ! 待ちぃや! 何怒っとるん?!」 京太郎「……こんな人だなんて、思わなかった」ゴシゴシ 洋榎「あっ」ドキッ もしかして、コイツ 本当の、本当に―― 京太郎「……」ダッ 洋榎「ま、待っ――」 京太郎「さようなら」 洋榎「っ」 うち、なんて最悪な女なんやろ 一人でいじけて、勝手に被害妄想広げて 須賀君のこと、傷つけてもうた この人は絹やのうて ちゃんと、うちを見てくれようとしていたのに 洋榎「……あ、あはは」 カランカラーン 洋榎「ひとりぼっちや」 バカや、うち ごめんな須賀君……ごめんな 京太郎「……」クスッ 128 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 42 28.85 ID Oi0QrnuMo [23/25] <愛宕家> がちゃっ 洋榎「……」 絹恵「あ、お姉ちゃんおかえり!」 洋榎「絹……」 絹恵「ど、どうしたん? 目が赤いで!」おろおろ 洋榎「目にゴミが入っただけや」 絹恵「で、でも!」 洋榎「いいから放っておきぃ。うざいで」 絹恵「っ!」ビクッ 洋榎「……夜ご飯まで寝るわ」 絹恵「なにかあったん?」 洋榎「なんも無い」 絹恵「でも、どこかおかしいで」 洋榎「なんも無い言うとるやろ!!!」バンッ 絹恵「ひっ!」 洋榎「あっ……」 ダダダッ 愛宕父「洋榎! 何を騒いどる!」 洋榎「おとん……」 愛宕父「ああ、絹。何かされたんか?」 絹恵「なんもされてへんからあっち行きぃや! 鬱陶しい!!」 愛宕父「そ、そうか。それならええんやけど」ちらっ 洋榎「……」 愛宕父「チッ……」 洋榎「っ~~!!」ダダダッ バタァーン!! 絹恵「お姉ちゃん!!」 愛宕父「お腹空いたら出てくるやろ」 絹恵「ぐっ!」ギロッ 愛宕父「……それより絹、リビングで一緒にテレビでも観んか?」さわっ 絹恵「さ、触るな!!」ダダッ 愛宕父「……」 こそっ 浩子「……」 135 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 49 36.79 ID Oi0QrnuMo [24/25] <ホテル> 浩子「てな感じやな」 京太郎「ご苦労だった」 浩子「ほんま嫌になるでーあの男」 京太郎「そう言うな。すぐに消し去ってやるから」 浩子「ん、楽しみにしとるでー」 京太郎「……」 問題はここからだ 洋榎さんはこれで俺に興味を持ったはず 後は、俺が絹恵さんと関係を築いたところを見せつければ…… 京太郎「洋榎さんは絶望するかもしれない。でも、これは必要なことなんだ」 耐えてください洋榎さん 俺が必ず、あなたを幸せにしてみせますから だから―― 京太郎「今は――闇に沈んで貰いますよ」 嫉妬という、底なし沼の奥までね <愛宕絹恵> 【好感度】 京太郎(43) 洋榎(93) 父(16) <愛宕洋榎> 【好感度】 京太郎(55) 絹恵(33) 父(63) ぼふっ 洋榎「……須賀君。もう一度、会えへんかなぁ」 今度は、もっと素直に 洋榎「せめて、連絡先が分かれば……」 絹恵「……あ、須賀君からメール? かちかち 絹恵「明日、一緒に出かけませんか?」ドキッ 京太郎「……さぁ、ここからが本番だ」 浩子「ククク、ご馳走さんですー」ニヤリ 142 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 02 57 39.82 ID Oi0QrnuMo [25/25] 原作の愛宕父はいい父親ですし、そもそもネキは滅茶苦茶可愛いですよ そこんとこだけはハイ、ヨロシクゥ! ということで次回、愛宕家騒乱 後編 洋榎「ぶっ殺したるわ!」 絹恵「やってみぃや! ブゥゥゥスッ!!」 雅枝「はぁ、二人共くたばればええねん」 昼ドラ真っ青のドロドロ展開が待っているとか ※早く周回して綺麗になりたいものです 179 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 22 24 22.98 ID 1psX/iEio [1/13] <ぜんかいまでのあらすじ> 京太郎「お母さんの浮気問題、俺が力になりますよ」 絹恵「(須賀君はええ子や)」 浩子「(たまらんなぁ)」ククク 京太郎「見損ないました」 洋榎「(須賀君に嫌われてもうた……)」 絹恵「お姉ちゃん!」 洋榎「うっさい!!」 浩子「んでんで、お次はどうするん?」 京太郎「浩子にも協力して貰う」 浩子「ほーうほう」 <愛宕絹恵> 【好感度】 京太郎(43) 洋榎(93) 父(16) <愛宕洋榎> 【好感度】 京太郎(55) 絹恵(33) 父(63) 京太郎「とっととケリを着けよう」 180 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 22 30 39.20 ID 1psX/iEio [2/13] <愛宕家> 絹恵「……」そろぉー がちゃっ 洋榎「……絹?」 絹恵「!」びくっ 洋榎「こんな時間からどこ行くん?」 絹恵「お姉ちゃん! え、えっとやな……」 洋榎「……」 絹恵「(あかん。須賀君とのことを話したら、おかんのことバレてまうかもしれんし)」 洋榎「そないにおしゃれして、デートみたいやん?」 絹恵「ちゃ、ちゃうて。友達と遊びに行く約束してて」 洋榎「そっか。そんじゃ気ぃつけてな」 絹恵「うん。じゃあ、行ってくるで」 ガチャッ バタン 洋榎「……」 <ホテル> 京太郎「どうだ?」 浩子『やっぱり、嘘吐いて出て行ったようやな』 京太郎「そうか。それじゃあ手筈通りに」 浩子『ククク、後はうまくやりぃなー』 京太郎「ああ、頼む」ぴっ 嘘を吐いて家を出た絹恵さん それを信じている洋榎さん 京太郎「ごめんなさい洋榎さん、ごめんなさい」 すぐに、終わらせますから 182 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 22 41 21.66 ID 1psX/iEio [3/13] <愛宕家> 洋榎「(絹の奴、一体誰と出かけたんかな? 恭子とか?)」 それやったらうちに言うやろうし 他に心あたりなんて…… がちゃっ 浩子「お邪魔するでー」 洋榎「浩子!? なんや最近入り浸ってんなー」 浩子「そう邪険にせんといてぇな。落ち込んどる聞いて励ましに来たんやで?」 洋榎「いらんわ。いいからほっとき」 浩子「そう言わずに出かけへん? 美味しいたこ焼き屋の屋台見つけたんや」 洋榎「……ハァ。浩子はしつこいからなぁ」 浩子「返事は?」 洋榎「分かった分かった! 出かけるからちぃーっと待っとき!」 浩子「……」クスッ <喫茶店> カランカラーン 京太郎「あっ、絹恵さん」 絹恵「須賀君! 待たせてもうた?」 京太郎「いえ。俺も今来たとこですから」 絹恵「……」そわそわ 京太郎「絹恵さん?」 絹恵「あっ、いや! 男の人と待ち合わせなんて……初めてやから」 京太郎「……」 00~29 京太郎「へぇ、そうなんですか?」 30~59 京太郎「意外だなぁ」 60~89 京太郎「じゃあ俺が初めてなんですね」 90~99 京太郎「可愛いです」」 ゾロ目 京太郎「待ち合わせだけで、いいんですか?」 ↓2 キヌゥ! 190 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 22 46 27.81 ID 1psX/iEio [4/13] 京太郎「意外だなぁ」 絹恵「へ?」 京太郎「だって、絹恵さんはモテそうだから」 絹恵「そ、そないなこと……無いことも、無いけど」ウツムキ 京太郎「?」 絹恵「……誘われたことはある」 京太郎「じゃあどうして行かなかったんですか?」 絹恵「……それは」 京太郎「(洋榎さん絡みか? なら……)」 ここで揺さぶりをかけるべきか どうする? 絹恵「……」 1 京太郎「もしかして洋榎さん、ですか?」 2 京太郎「過去のことはいいですよ。それより、今が大事ですから」 ↓2 193 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 00 16.13 ID 1psX/iEio [5/13] 京太郎「もしかして洋榎さん、ですか?」 絹恵「!!」 京太郎「……図星、みたいですね」 絹恵「な、何を急に!!」 京太郎「すみません。雅枝さんの浮気相手を調べる為に……絹恵さん達の交友関係を」 絹恵「え?」 京太郎「若い男なら、お二人の友人の可能性もあるかと思って」 絹恵「そ、それはええけど……」 京太郎「そうしたら、過去に洋榎さんに近づいた男のほとんどが……後に」 絹恵「っ!」プルプル 京太郎「酷い連中だ。屑以下ですよ」 絹恵「……」 京太郎「絹恵さんはそれを知っているから、誘いに乗らなかったんでしょう?」 絹恵「あ、あはは……お見通しなんやね」 京太郎「……」 絹恵「私のせいでお姉ちゃんが傷つくのが嫌やった。それで……」 京太郎「優しいんですね」 同時に残酷でもあるけどな 早く相手を作っていれば、洋榎もここまでヤキモキしなかったかもしれない 俺にとっては好都合ではあるが 絹恵「私が優しい?」 京太郎「はい。お姉さんを想う絹恵さんの気持ち、俺は凄いと思います」 絹恵「……須賀君」 京太郎「でも、それで絹恵さんが辛い想いをするのは……なんか嫌だな」伏せ目 絹恵「っ」ドキッ 京太郎「そもそも、絹恵さんは絹恵さん。お姉さんは関係無いですよ」 絹恵「お姉ちゃんは関係ない?」 京太郎「そうです。洋榎さんに遠慮なんていらない」 絹恵「そ、そうやな。あはは、須賀君こそ優しいやん」 京太郎「いえ俺なんてとても」 絹恵「……」 京太郎「……」 絹恵「あっ、その」 京太郎「そ、そうだ! ちょっと気分転換でもしませんか?」 絹恵「気分転換?」 京太郎「はい。折角ですから場所を変えましょう」 1 ゲーセン 2 バッティングセンター 3 公園 ↓2 真ゲス 197 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 08 51.03 ID 1psX/iEio [6/13] 京太郎「公園にでも行きませんか?」 絹恵「公園?」 京太郎「はい。ちょっとしたデートですよ」 絹恵「で、デデデ!?」 京太郎「大王?」 絹恵「デートォ!?」ガターン! 京太郎「だ、大丈夫ですか!?」 絹恵「も、もぅ……冗談でも驚くからやめてぇな」 京太郎「……すみません」 絹恵「う、ううん! ええってええって!」 京太郎「は、はい」 絹恵「(うぅー……なんでこないにドキドキするんや)」ドキドキ 京太郎「……」 <公園> がやがや わいわい 京太郎「子供がいっぱいですね」 絹恵「せやなぁ……昔はよくここでお姉ちゃんと遊んだわ」 京太郎「へぇ……」ちらっ ぽてーん ぽーんぽーん 京太郎「あっ、ボール」 絹恵「ボール!!」キュピーン!! バゴォーン!! 京太郎「!」 絹恵「はぁっ!? やってもうた!?」 ありがとーございまーす すげぇきっくだったなー 絹恵「あ、あわわ」 京太郎「すごいですね」 絹恵「こ、これでも元キーパーやから」 京太郎「へぇ! 実は俺もスポーツやってたんですよ」 絹恵「え?」 ぽーん ぽーん 京太郎「また来た。よし、そら!」パシッ タタタッ 京太郎「よっと!」 ピョイーン 絹恵「なんて跳躍力!?」 京太郎「行くぞっ!!」 ポーヒー! デデーン ぎゃぁぁぁぁぁ! 京太郎「わりっ! 強く投げすぎた!」 絹恵「ぷっ、あはははっ!」 198 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 17 14.78 ID 1psX/iEio [7/13] 京太郎「絹恵さん?」 絹恵「やるやん。なんだか、勝負したくなってきたで」ウズウズ 京太郎「それじゃあゴールもありますし、やります?」ニッ 絹恵「へー、言うやん! よし、負けへんで!」ニッ がきんちょ「合体! 合体してるから安心!」 浩子「よくボール投げてくれたなー。はい、妖怪メダルや」 がきんちょ「わーい! わーい!」 浩子「さて、後はネキが戻ってくるのを待つだけやな……」 タタタッ 洋榎「浩子ー! 何を先に行っとるんやー!」 浩子「あ、遅いでー」 洋榎「勝手に行っといて何を……ん?」 浩子「(さーて、これからが本番ですー)」ククク 洋榎「? 何を見てる……ん、や?」 京太郎「よっしゃ! 俺の勝ちですね!」 絹恵「ああっ! ハンドボールってむずいなぁ!」 京太郎「じゃあ次はサッカーで!」 絹恵「望むところや!」 洋榎「絹……? 須賀、くん?」ドクン 浩子「……」ソーッ パシャッ 洋榎「なん、で……」 京太郎「(あれは浩子と洋榎。そろそろか)」チラッ さて、どうするかな 00~29 このまま遊び続ける 30~59 楽しく話しているのを見せつける 60~89 絹恵が京太郎に抱きついてくる 90~99 偶然を装いキス ゾロ目 絹恵の方から京太郎にキス ↓2 ネキィー! 生きろぉー! 208 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 25 19.40 ID 1psX/iEio [8/13] 京太郎「(タイミングを見計らって抱きつくか?)」 それを見れば洋榎さんも…… 絹恵「来い!」 京太郎「はぁっ!」どごーん 絹恵「甘いで!」ぱしぃっ! 京太郎「しまった!!」 絹恵「えへへ、やったぁ! 私の勝ちや!!」だきぃっ 京太郎「!?」 むにゅん 絹恵「どや! 私だってやるやろー!」ぎゅうう 京太郎「き、絹恵さん!」あせあせ 洋榎「……」 浩子「……」パシャシャシャシャ 洋榎「絹……」ギリッ 絹恵「ん? どうかしたん?」 京太郎「あ、あの……胸が」かぁぁっ 絹恵「あっ!」バッ 京太郎「す、すすすみません!」 絹恵「え、ええって! 私が、勝手にやったことやし!」かぁぁっ 京太郎「でも!」 絹恵「そ、それに」もじもじ 京太郎「それに?」 絹恵「須賀君になら……悪い気、せぇへんっていうか……//」モジモジ 京太郎「(素晴らしい。素晴らしいですよ絹恵さん)」 ここまで思い通りに動いてくれて 本当にありがとうございます 京太郎「……」クスッ 洋榎「……浩子、うち帰るわ」ふらふら 浩子「えー? 絹がデェートしとるのに放っておくん?」にやにや 洋榎「デートやないっ!!」 浩子「!?」ビクッ 洋榎「……友達や。絹も、そう言っとった」 浩子「友達ぃ? 男女の友情とか幻想やでー」(煽っていくスタイル) 洋榎「……」ブルブル 209 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 32 59.41 ID 1psX/iEio [9/13] <帰り道> 京太郎「すみません、今日はほとんど運動ばっかりで」てくてく 絹恵「ううん。私も久しぶりに動いて楽しかったわ」てくてく 京太郎「でも、そんなにおしゃれした格好だったのに」 絹恵「ああ、別にええんよ。あまりガラじゃないし」 京太郎「そんなことありません。絹恵さんは、綺麗ですから」 絹恵「そ、そう? ありがとな」ドキドキ 京太郎「……絹恵さん」 絹恵「?」 京太郎「辛いことが残っていますけど……俺、なんとか力になります」 絹恵「須賀君……」 京太郎「今日みたいに、何もかも忘れて……二人で楽しくなれたら」とおいめ 絹恵「っ」ドッキーン 京太郎「……それじゃあ、俺こっちなので」 絹恵「あっ……もう、お別れか」 京太郎「また誘いますよ。調査の方も、頑張りますから」 絹恵「う、うん」 京太郎「……では」 絹恵「バイバイ、須賀君」 夕暮れに消えていく須賀君を見て、私はどこか寂しく思う なんでやろ? 須賀君を見てるとまるで、仲のいい兄弟のような……父親のような 不思議と、そんな気がするんよ…… プルルル 京太郎「俺だ」ぴっ 浩子『万事順調です、どうぞー』 京太郎「こちらも問題無い。どうぞ」 浩子『ククク、今夜は荒れるでー』 京太郎「俺が仕組んだとはいえ、胸が痛い……」 214 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 40 44.10 ID 1psX/iEio [10/13] <愛宕家> がちゃっ 絹恵「ただいまー」 すたすた がちゃっ 絹恵「なんや誰もおらへんの?」かちっ パッ 洋榎「……」 / \. , ' \ \ //. / / .|, ヽ ヽ . //' / /| .| |‘,|`、 ',⊥_. /// . . /|_||l |_l_lノ|', . .|__ `丶、 (/| l {八「TT、 ! |/__|ハ | | ̄¨'' \ //| | l∧'笊丐 \ 、「苅「》 人′ ノ 〉 ( _.|八\ハ 乂 リ ー┘l イ 、 \ ___彡 ´  ̄ ̄/ /| |', ' | | 〉 / \、| 込、 ,、 . イ | | _/', | | ` .,_. イ|イハ| | ',. | |___/r} ノ V / ', ∧| / /ーn彡 /へ、 ', 絹恵「わっ!? お姉ちゃん!? なんで電気点けへんの?」 洋榎「帰り遅かったなー絹。どこに行っとったん?」 絹恵「え?」 洋榎「……」 絹恵「き、喫茶店やけど」 洋榎「ふぅーん? 喫茶店でそないに汚れるんかい」 絹恵「っ!」ドキッ 洋榎「女友達? おしゃれして出かけて、土だらけやん」 絹恵「さ、サッカーの時の友達やってん! せやから公園でちょっと」 洋榎「へぇ……サッカーの」 絹恵「(お姉ちゃんに須賀君のことは言われへん)」 おかんのことが勘付かれたら、間違いなくお姉ちゃんはおとんに言う そうなったら全て終わりや 絹恵「せや! ほら、知っとるやろ……チーム同じやったあの子や」 あとでメールでお願いすればええ なんとか誤魔化さんと 洋榎「チームメイト……」ギリッ 215 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 48 57.31 ID 1psX/iEio [11/13] 絹恵「そう! 今日は本当に楽し……」 パァンッ!! 絹恵「……えっ」ひりひり 洋榎「嘘つき」 絹恵「お、お姉ちゃん……ぶった?」 洋榎「なんぼでもぶったるわ!! このホラ吹き!!」ばしっ 絹恵「いたっ!?」 なんで? なんでバレてるん? 洋榎「見たんや!! うち、お前が男と一緒におるんのをな!」バシッバシッ! 絹恵「!?」 洋榎「姉に嘘吐いてデートかい!? いい身分やな!!」 絹恵「ち、ちゃう! これにはわけが!」 洋榎「訳も糞もあるか!! このっ!!!」 バキッ 絹恵「っ!」ボタタッ あかん、鼻血が出てもうた…… 口の中も…… 洋榎「絹ぅぅぅぅ!!」 ガチャッ! 愛宕父「洋榎!! 何をしとるんや!!」 洋榎「!!」ビクッ 愛宕父「絹から離れぇ!!」 ドゴォッ 洋榎「うがっ!?」ゴロゴロッ 絹恵「お、お姉ちゃん!!」 愛宕父「このっ! このっ!! 絹に! 何をするんや!!」ガンガンッ 洋榎「っ! やっ、やめっ! ひぐっ、いやぁ……」ドガッ バキッ グシャッ 絹恵「やめぇ!! 実の娘に何するんや!!」バッ! 愛宕父「っ!? 絹、これはお前を守る為に!」 絹恵「お前なんかに守られとうないわ!!」 洋榎「……」ピクピク 絹恵「お姉ちゃん……立てる?」 洋榎「っ……触るな」パシッ 絹恵「あっ」 愛宕父「洋榎!!!」 洋榎「……っ」ダダダッ 絹恵「……」じんじんじん 221 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 53 56.13 ID 1psX/iEio [12/13] 洋榎「っ!!」ダダッ ガチャッ 雅枝「ただいまって……どしたん洋榎? 怪我しとるん?」 洋榎「……」 バタンッ 雅枝「?」 絹恵「あっ」 雅枝「絹、何があったん?」 絹恵「……」ギロッ 雅枝「き、絹?」 絹恵「全部、全部おかんのせいや……」ボソッ 雅枝「!?」 絹恵「っ!!」ダダダッ 雅枝「絹っ!!」 絹恵「(嫌いや! オカンも! おとんも!!)」じわっ 須賀君、私もう……限界や 助けて須賀君、須賀君っ!! 絹恵「ひっく……ぐすっ、あぁぁぁっ……んっ!」 <愛宕絹恵> 【好感度】 京太郎(54) 洋榎(73) 父(06) <愛宕洋榎> 【好感度】 京太郎(55) 絹恵(13) 父(43) 228 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/10(水) 23 59 50.14 ID 1psX/iEio [13/13] <ホテル> 浩子「てな感じや」 京太郎「……最低だな、俺」 浩子「自覚あったんかい」 京太郎「……」 それでも、俺にはこの方法しかない あの男からみんなを解放する為に……これは必要なことなんだ 京太郎「浩子。そろそろ詰めだ」 浩子「!」 京太郎「洋榎さんはもうほぼこちらに傾いた。後は、絹恵さんだけだ」 浩子「使うんかルーレット?」 京太郎「それは最終手段だが……場合によってはな」 どうする? このまま―― 1 絹恵に機械を使う→結果によってはED 2 今度は絹恵に絶望をプレゼントする→姉妹仲ブレイク完了でED ↓1~7 多数ケツ 242 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 00 08 21.03 ID n2GN+6jSo [1/20] <愛宕家> 絹恵「……」 コンコン 雅枝「絹、いい加減に出てきぃや」 絹恵「出とうない」 雅枝「……ハァ」 バタンッ 絹恵「(須賀君……私にはもう、須賀君しかおらん)」カチカチ 件名『助けて』 本文 もうどうしたらいいか分からへん お願い、会って話を聞いて! 絹恵「須賀君っ……!」 なんで返事くれへんの? 須賀君……! 絹恵「早く、助けてやぁ……」ぐすっ 洋榎「……」 浩子「なんや喧嘩したんやって?」 洋榎「出てかんとコロスで」 浩子「おーこわ。折角ええ情報持ってきたちゅうのに」 洋榎「?」 浩子「絹の彼氏な、清澄の生徒やってん」 洋榎「(知っとるわ)」 浩子「それで、うちの学校のメンバーがそいつと知り合いでなー」にやにや 洋榎「!?」ガタッ 浩子「電話番号、聞いてきたんやけど」 洋榎「須賀君の……番号」どくんっ どくんっ 245 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 00 18 58.66 ID n2GN+6jSo [2/20] <公園> 洋榎「……」そわそわ 何やっとるんやろ、うち 浩子に頼んで須賀君を呼び出して…… 洋榎「服、変やないかな?」 髪型も、化粧も……体臭も気にしとる 洋榎「こ、恋する乙女やなし!!」ぶんぶんっ うちはただ須賀君に謝りだけや! それと、絹のことを問いただす それだけなんや…… 京太郎「……」ざっ 洋榎「あっ」ドクン 須賀君! きゅ、急に来る奴があるかい! 京太郎「……おはようございます」 洋榎「あ、ああ、おはよ」 京太郎「……」 洋榎「え、えっと」もじっ 京太郎「話が無いなら……俺は帰りますよ」くるっ 洋榎「ま、待ちぃや! うちは……!」 京太郎「……なんですか?」ギロッ 洋榎「っ!」ゾクッ この冷たい目 須賀君、本気で怒っとるんや なんで? あの日はあんなに優しく笑ってくれたのに…… うちのせい? うちが、須賀君を傷つけたから? うちが…… 洋榎「ご、ごめんなさいっ! うちが悪かった!」どげざっ! 京太郎「!?」 洋榎「須賀君のこと疑うて、変なこと言うてもうた!」 京太郎「やめてください!」 洋榎「で、でも!!」 京太郎「……」 00~29 許すと言う 30~59 頭を撫でる 60~89 抱きしめる 90~99 キスをする ゾロ目 ホテルへ直行 ↓2 ネキェ…… 256 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 00 29 20.82 ID n2GN+6jSo [3/20] 京太郎「もう、いいんです」ぽんっ 洋榎「えっ?」ドクンッ ナデナデ 京太郎「そんな顔しないでください。洋榎さんは、明るい顔がかわいいんですから」 洋榎「す、須賀君!」ドキッ 京太郎「俺も意地になってすみませんでした」 洋榎「そ、そないなことない! 悪いのはうちや!」ドキドキ 京太郎「あはは、じゃあどっちも悪いってことですね」 洋榎「せや! そういうことに……って、須賀君は悪くないって言うとるやん!」 京太郎「もう、洋榎さんも頑固ですね」ナデナデ 洋榎「それに! い、いつまでなでてるんや!?」カァァ 京太郎「あれ? 嫌ですか?」 洋榎「嫌や、無いけど……でも」ドキドキ うち、こんな風に頭撫でられたことあらへんから どうしてええのか、分からん おとんにも、こんなことされたこと無いのに 京太郎「俺も男ですから。かわいい女の子にこうしたいって思うのも無理ないんです」クスクス 洋榎「かか、からかっとるやろ! そうやな!?」かぁぁっ 京太郎「ふふっ、どうでしょう?」 洋榎「んぅ……」モジモジ 京太郎「ほら、立ってください。服が汚れます」 洋榎「あ、ありがとな」 京太郎「おしゃれな服ですね。似合ってますよ」 洋榎「そ、そうかな? うちにはちょっと派手な気が」 京太郎「そんなことないです。洋榎さんの魅力は、俺がよくわかってるんです」 洋榎「え?」 京太郎「だって、大会中ずっと……俺は」ジッ 洋榎「うぇっ!?」 京太郎「……」メソラシ 洋榎「(な、なんやぁぁぁ!! 今のはなんなんやぁぁぁ!)」どきどきどきどき 260 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 00 39 31.50 ID n2GN+6jSo [4/20] 京太郎「それより、どうして俺を呼び出したんですか?」 洋榎「え?」 京太郎「まさか、これだけじゃないですよね?」 洋榎「っ」びくっ そうや、あの事を確認せなあかん 昨日……どうして絹と一緒にいたのか 京太郎「?」 洋榎「き、昨日ことや」 京太郎「昨日、ですか?」 洋榎「絹と一緒におったろ? あれ、なんでや?」 京太郎「(いきなり本題か)」 洋榎「ぐ、偶然見たんや! それで……」 京太郎「ああ! 絹恵さんとは街で偶然会ったんです」 洋榎「え?」 京太郎「その前のことがあったので、洋榎さんのことを相談したんですよ」 洋榎「絹に……相談?」 京太郎「洋榎さんと喧嘩別れしちゃって……どうすれば仲直りできるかなって」 洋榎「!!」 うちと仲直り!? ちゅうことは……絹がうちに隠していたのは! 須賀君と仲直りさせる為?! 洋榎「(ごめん絹!! うち、勘違いで!!)」じわっ 京太郎「(なーんて考えてる顔してるなぁ)」 洋榎「(なんて謝ればええんや……)」 京太郎「(でもそこが罠なんですよ、洋榎さん)」 洋榎「(うち! 絹にもちゃんと謝るから――)」 京太郎「でも驚きましたよー」 洋榎「え?」 京太郎「だって、絹恵さんが……」 どくんっ 京太郎「洋榎さんは絶対に俺のことを許さないだろうって、言ってたもんですから」 洋榎「えっ……」 265 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 00 48 53.11 ID n2GN+6jSo [5/20] 絹が? そんなことを? 洋榎「ど、どういう……」 京太郎「洋榎さんはプライド高いから、俺みたいな奴に舐められたらキレるでーって」クスクス 洋榎「あ、あはは……そうかも、しれへんな」 京太郎「冗談のつもりで脅してたんですかね? もう、もしかして二人で仕組んだんですか?」 洋榎「……それで?」 京太郎「はい?」 洋榎「絹は他になんて言うとったん?」 京太郎「えっと……洋榎さんのことは忘れて、私と遊ばないかーって」 洋榎「!!」 京太郎「息抜きにサッカーしようってことで、この公園で」アハハ 洋榎「……」 京太郎「あれって、洋榎さんが怒ってないって分かってたからだったんですねー」 洋榎「そ、そうやろなぁ」ワナワナ 京太郎「でも、残念です」 洋榎「残念?」 京太郎「絹恵さんには言わないでくれますか?」 洋榎「……勿論や」プルプル 京太郎「洋榎さん、好きな人がいるんですよね?」 洋榎「…………は?」 京太郎「隠さなくていいですよ。もう、絹恵さんから聞いてますから」 洋榎「は?」 京太郎「俺、実は大会の時からずっと洋榎さんのこと好きで……」 洋榎「っ」ドキッ 京太郎「一昨日街で会ったのも、洋榎さんに告白する為だったんです」 洋榎「す、須賀君がうちを!?」ドキドキドキ 京太郎「だから、絹恵さんにも相談したんですけど……お姉ちゃんには心に決めた人がおるからって」 洋榎「……」ブチッ 京太郎「あはは、それがあったから俺も吹っ切れたんですけどね」シュン 洋榎「……」 京太郎「ショックでしたけど……俺! 応援してますから!」ニッ 272 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 00 57 41.84 ID n2GN+6jSo [6/20] そういうことやったんか 絹、お前は陰でいつもそうやって…… 毎度毎度!! うちの邪魔をして、嘲笑って!! 京太郎「洋榎さんのことは諦めましたから、今度は絹恵さんを狙ってみます!」 洋榎「……ちぃ」 京太郎「勝算あるんですよ! 昨日、絹恵さんは俺に好みのタイプだって!」 洋榎「待ちぃ」 京太郎「えへへ。俺、彼女とか出来たことないんですけど、頑張って……!」 洋榎「待ちぃっ!!!」 京太郎「っ!」 洋榎「……嘘や」 京太郎「え?」 洋榎「それは全部、嘘や」 京太郎「は……い?」 洋榎「全部絹の嘘!! うちにはそんな人おらん!」 京太郎「嘘? それって本当ですか?」 洋榎「せや! 絹の吐いた真っ赤な嘘や!」 京太郎「そんな……(さて、そろそろ頼むぞ浩子)」 絹恵「本当に!? 本当にここにおるん!?」 浩子「ああ、さっき泉から連絡あってな。この公園で須賀を見かけたゆうとったで」 絹恵「そっか。じゃあ行ってくるで!」 浩子「おー」 | . . .| . . . . . . . . . .| | l八{\ . . . . / ___ ∨ . . . . . . \ . . . . . . . . . . | | . . .l . | . . . . . . . .lノ } \_  ̄ ̄ ̄ ∨ . 、 . . . . .| . . . . . . . . . . | | . . .l . | . . . .. .//_' ´ ̄ ∨ . \ . . | . . . . . . . . . . | | . . .l l l\// ´ =芋 苧苧芋= ∨ . . . ┴ 、 . . . . . . . | | . . .l从  ̄ /〉 .| ( ) | } ∨ / ∨ . . . . / 八. . . . . . /..ベ 乂 ノ / }/ | . . . . / \ . . . . =彳 ( ハ. .==、 ¨¨´ / 八 . / \∧ 乂 } } .ー―― / . . ./ {\ . ¨¨´ノ ' )`ヽ 〈___/ . . . ′ \ .__ //ノ /「 . . . . . . . .| / ´ .イ . | . . . . . . . . | | __ -‐ , | .| . . . . . . . . | | . 、 `¨´ / .| .| . . . . . . . . 乂__ノ . / | .| . . . . . . . . . . . . . . . . . 个 ... / | . 乂 . . . . . . . . . . . . . . . 浩子「頑張りやー」ククク 絹恵「須賀君!! 助けて、須賀君!!」 この先に須賀君がいる! 須賀君、うちのこと! 絹恵「助け――!」 洋榎「絹はすぐに男を黙くらかして自分のモノにする! ヤラしい女なんや!!」 絹恵「……え?」ドクン 279 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 01 04 37.50 ID n2GN+6jSo [7/20] 絹恵「(お姉ちゃん……なんで、須賀君と?)」 洋榎「絹は嘘吐きで、いつもうちから男を奪う尻軽や!」 京太郎「え? とてもそんな風には……」 洋榎「騙されたらアカン! アイツの本性はクズやクズ!!」 絹恵「っ」ズキッ なんで? なんでそないなこというの? やめて、須賀君にだけは…… 京太郎「じゃ、じゃあ?」 洋榎「須賀君……うちと付き合いとうない?」 京太郎「え?」 洋榎「うちは、須賀君のこと好きやで」もじもじ 絹恵「!!」 京太郎「洋榎さん……でも」 洋榎「つべこべ言うな! うちと付き合うたらええねん!」グイッ 絹恵「あっ」 洋榎「んぅー!」 ちゅぅぅぅぅ 京太郎「……洋榎さん」 洋榎「アホ、こういう時は抱きしめんかい」ぎゅっ 京太郎「はいっ」 ギュゥゥゥ 絹恵「あっ、あぁ……あぁ」ガクガクガク ずるい お姉ちゃんばっかり どうして? 須賀君は私を助けてくれるはずやのに お姉ちゃんがなんで? 昨日、見たんやろ? 私が須賀君と一緒におるんのを なのに 奪うの? 私から、救いの手を なんも知らんくせに オカンの浮気も、この胸の苦しみも なんも 絹恵「ぁ、ぁあああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!」 284 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 01 13 00.92 ID n2GN+6jSo [8/20] 洋榎「!? 絹!?」 京太郎「絹恵さん!?」 絹恵「よくも!! よくもぉぉ!!」ダダッ バキッ 洋榎「っ!?」ドシャッ! 京太郎「洋榎さん!?」 絹恵「あぁぁぁぁ!!!」ドガッ! バキッ! 洋榎「ぶっ!? がっ!? がはぁっ!?」 京太郎「やめてください!!」ガシッ 絹恵「このっ! 泥棒!! 死ねっ! 死んでまえ!!」 洋榎「はぁ、はぁ……泥棒はどっちや」ギロッ 絹恵「ああぁぁぁっ!?」 洋榎「ふんっ、京太郎はもううちのもんや」ニヤッ 絹恵「っ!!」 洋榎「おー、こそこそするしか能の無い女は見苦しゅぅて困るわぁ」ペッ 絹恵「~~~~っ!!!」ジタバタッ! 京太郎「洋榎さん! 煽らないでください!」 絹恵「なんで! なんで須賀君のこと!! 須賀君は私の!」 洋榎「負け犬の遠吠えは心地ええなぁ? んー? どんな気持ちや?」クスクス 絹恵「お前ぇえええええええええっ!!」 京太郎「絹恵さんっ!!」 絹恵「っ!?!」 洋榎「なぁ、京太郎。このあと、いいとこにでも行かへん?」 京太郎「え?」ドキッ 洋榎「ええやろぉ……うちとスケベしようやぁ」さわさわ 絹恵「~~~~~~~~~~っ!!!!!」ギリギリギリ 洋榎「なんや? お前はその辺の男でも引っ掛けぇや。腐るほど相手おるやろ」 絹恵「ぐぁがあぁぁぁぁっ!!」ブンッ 洋榎「おっと!! 当たらへんわ! バァーカッ!!」 京太郎「(相変わらず口は強いな、洋榎さん)」ハァ 絹恵「殺す……殺したるぅ!!」 洋榎「はぁ~? 殺すぅ? 半端な覚悟で言うなや!!」 どごぉっ! 絹恵「おぶぇっ!? うぉぇぇっ!」げろげろ 洋榎「どや? さっきの借りは返したで」 京太郎「絹恵さん! こ、これで口を」 289 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 01 21 52.28 ID n2GN+6jSo [9/20] 洋榎「京太郎は優しいなぁ……でも、遠慮いらへんで」 京太郎「洋榎さん!」 洋榎「今まで、散々苦汁を飲まされてきたけど……」 絹恵「ぅぇっ……ぁぁぁ」ゼーゼー 洋榎「最後の最後で勝たせてもろうてすまへんなぁ!!」クスクス 絹恵「う、うぁぁぁぁんっ!! ぁぁぁぁぁあ!!」 京太郎「絹恵さん、このハンカチを」 洋榎「ほら、行くで京太郎。今日はうち……覚悟決めてるんよ」ギュッ 京太郎「……」 絹恵「行かないで……須賀くん……いやぁ」ぽろぽろ 京太郎「絹恵さん……」スッ さて、これが最後の仕上げだ 京太郎「全て聞きましたよ。絹恵さん、洋榎さんの彼氏を何度も奪ってるそうですね」ボソッ 絹恵「……えっ?」 京太郎「俺が初めてだなんて嘘吐いて……しかも、浮気ばっかりしてるとか」ヒソヒソ 絹恵「そ、そんなこと……」 京太郎「幻滅しました。貴女も、お母さんと同じなんですね」ヒソヒソ 絹恵「ち、ちゃう……それは!」 京太郎「さようなら」 洋榎「京太郎、行くでー」ダキッ 京太郎「はい。行きましょう」 絹恵「い、行かないで……私を、置いていかないで」 京太郎「ダメですよ、妹さんに暴力なんて」 洋榎「先に仕掛けたんはあっちや!」 京太郎「それでもです」 洋榎「もう、京太郎は優しいなぁ」 いちゃいちゃ 絹恵「須賀君――」 浩子「あぁ~~~!! 愉悦!!」ビクンビクンッ 298 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 01 30 30.54 ID n2GN+6jSo [10/20] <ホテル> 洋榎「はぁっはぁっ……こないに中で出して……んふふ、妊娠確実や」サスリサスリ 京太郎「本当によかったんですか? 俺なんかで」 洋榎「当たり前やん。もううちには京太郎だけしかおらんもん」ぎゅー 京太郎「洋榎さん……」 洋榎「何があっても京太郎、お前だけ。お前がいれば他はどうでもええから」ちゅっちゅぅぅ 京太郎「……」 洋榎「おとんはうちのこと見てくれへん。絹はアレやし、オカンも最近は様子が変やし」 京太郎「それなんだけど」 洋榎「?」 京太郎「もし、お母さんが浮気していたとしたらどうします?」 洋榎「……別に。あんなオトンに愛想尽かすのは当然やし」アホクサー 京太郎「そっか。じゃあその相手が俺だったら?」 洋榎「んー……嫉妬するやろなぁ」 京太郎「それだけ?」 洋榎「そんでもって、今よりもっともっと! 京太郎に抱きついたる!」 京太郎「別れないんですか?」 洋榎「アホ! 何があってもお前と別れたりせぇへん! うちにとって、お前が何よりも大事なんや!」 京太郎「そうですか。それを聞いて安心しました……」 洋榎「なんや、オカンに興味あるん?」ツンツン 京太郎「あはは、だって元は愛宕プロのファンですし」 洋榎「んふー♪ 京太郎が望むなら、オカンと三人でするんも悪くないなー」ニヤニヤ 京太郎「えぇ? そんなこと……(と、ここで息子を)」 ビィーン!! 洋榎「そう言って、ここは素直やなぁ?」クスクス 京太郎「あちゃー」 洋榎「ええで。オカンもあないなオトンの相手じゃ可哀想やし……一緒に協力して堕とそうや」ニカッ 京太郎「ふふっ……やっぱり最高です。貴女は」ちゅっ 本当に、ね あぁ、雅枝――これで、もうすぐお前と 304 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 01 40 16.72 ID n2GN+6jSo [11/20] <愛宕家> 絹恵「須賀君須賀君須賀君須賀君」ブツブツブツブツ ガリガリガリガリ 絹恵「好き、好きやで、好きなんや……守って」ブツブツブツブツ ポタッ ポタァッ…… 絹恵「赤い血アカイチ……マッカや……ふふ、あはははは」ゲラゲラ がちゃっ 浩子「……絹、この間の雅枝おばさんのことやけどなー」 絹恵「須賀君須賀君好き好き赤い血」ブツブツ ガリガリガリガリ 浩子「おばさん、新しい浮気相手を見つけたらしいで」 絹恵「……」ピタッ 浩子「しかもその相手がな……」 絹恵「……」 浩子「なんと、あの須賀京太郎なんやで」ニィッ 絹恵「は?」 浩子「須賀の奴、おばさんに直接話を付けに行って抱き込まれたらしゅうてな」 絹恵「は?は?は?は?は?は?は?は?は?は?」 浩子「ネキも最初は怒ってたらしいけど、おばさんと和解して三人でよろしくやってるみたいやで」 絹恵「お姉ちゃんとオカンが……須賀君と?」 浩子「せや。アカンなーこれじゃ、この家に残ったのはもう」 クスッ 浩子「絹と、おじさんだけや」クスクスクス 絹恵「い、いやあああああああああああああああああ!!」ガサガサガサッ!! ガシャッン!! ドガッ ゴロゴロッ!! 絹恵「嫌や!! あの男と二人なんて嫌!! 嫌やぁぁ!! 助けてぇ!! 浩子!!!」 浩子「そない言うたかて」 絹恵「あの男! 徐々にエスカレートしとるんよ!! 犯される!! もう、無理なんや!!」 浩子「孕まされたらええがな」ほじほじ 絹恵「浩子ぉ! 助けてよぉぉぉ!!」 浩子「せやったら……」 にっこり 浩子「ええ方法が、あるで」 絹恵「えっ……?」 310 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 01 50 32.30 ID n2GN+6jSo [12/20] ――数週間後 <ホテル> 雅枝「しっかし、驚いたわ」クスッ 京太郎「んー? どうしたんだ雅枝」ちゅっ 雅枝「んふふ、気づかん間に……この子ら二人堕とすなんてな」クスクス じゅっじゅぽっ ぐぽぉ 絹恵「んぶぅ……お姉ちゃん……ずるぃ、あぁんっ」ぺろぺろ 洋榎「あほぉ、最初に舐めてたんはうちや……んじゅっじゅずぅぅぅ」ジュゴゴゴゴォ 京太郎「ぐっ! いいぞ……二人共」ナデナデ 絹恵「えへへっ! ありがとうパパッ!」んべぇー 洋榎「絹ぅ、そのパパ言うのやめぇや。なんか萎えるで」ハァ 雅枝「一応は洋榎も娘なんやから、そこはちゃんとしとき」 洋榎「けっ、おばんが」 雅枝「洋榎!」 京太郎「雅枝、許してあげなよ」むにゅんっ 雅枝「んぁっ……もぅ、しょうがあらへんなぁ」ハァハァ 京太郎「洋榎も、いい子だから我慢しような」ナデナデ 洋榎「えへへ、京太郎大好きや!」チュゥゥ 絹恵「あっあっ! ずるいっ! 私も! キス! キスゥ!」チュッチュッチュッ 京太郎「絹はちょっと子供っぽくなっちゃったな」 絹恵「んへへ……パパ、だぁーいすき」ギュゥゥ 京太郎「これからゆっくりと元に戻してやらないとな」 雅枝「せやな。これは、私達の仕事やで」 洋榎「悪かったなぁ絹。うち、お前がそこまで京太郎のこと好きやったなんて知らへんかったから」 絹恵「ううん、お姉ちゃんもパパのこと好きやったんやから、仕方あらへん」 洋榎「同じ男を好きなもん同士! 仲ようせんとな」 絹恵「うんっ!」 京太郎「おいおい、姉妹仲いいのは嬉しいけど……口止まってるぞ」ビンッ 雅枝「しょうがない子達や。うちが、見本見せたる」クパァ ズリッ じゅぷぷぷっつ 雅枝「んひぃっ!? きたでぇぇ!!」パンパンッ 洋榎「うわー! オカンのえっぐぅー」 絹恵「使い込まれてるんやなぁ」 京太郎「違う。使い込んだんだよ……こんなふうにね」 パァァァンッ!! 雅枝「んほぉぉぉぉっ!?! それいぐぅぅっ!?」ブシャァァア!! 319 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 01 59 09.15 ID n2GN+6jSo [13/20] 雅枝「あひぃ……んぅぉぉぉっ」ガクッ 京太郎「ふぅ……さて、次はっと」 洋榎「はいはいはい! うちの番や!」 絹恵「ちゃう! 私の番!」 京太郎「喧嘩しない」 パンパン 浩子「こらー、これはビデオ撮影だってこと忘れてへん?」 京太郎「あ、そういやそうだったな」 絹恵「なんや浩子ーさっきから陰でこそこそ」 浩子「これは、あの男に送りつけるビデオやって言うたやろ」 絹恵「あれ? そうやった?」 洋榎「あんな奴どうでもええから忘れとったわ」 京太郎「そう言うな。洋榎に虐待した件で、今は拘留されてんだからさ」 雅枝「んっ……ふふ、しかもそれを理由に離婚も成立したし」 絹恵「まさに万々歳や」 洋榎「しかもあのアホ、会社クビになってもうたらしいで」 雅枝「なんやて!?」 京太郎「可哀想なのか?」 雅枝「ちゃう。養育費と慰謝料払ってもらわな困るやん」 京太郎「そっちかい」 雅枝「重要やで~!」 京太郎「さて、それじゃあそろそろメッセージでも送るか?」 絹恵「えぇ?」 雅枝「ええやん。もう二度と会うかもわからへんし」 ザザッ 絹恵「気持ち悪いおっさぁーん! 見てみぃ、うちの乳首、パパに弄られてこんなになっとるで」ビンビン 京太郎「味も最高だ」 絹恵「んぁっ……アソコも、こんなにグジョグジョにされて……もう孕む寸前や」 パンパン 絹恵「せいぜいこれ見て……んぎぃっ! 画面の前でシコっとれやブァーカ!」 ザザッ 洋榎「気持ち悪っ! はよ死んだらどうや? いや、死んだらめんどいから消えろボケ」 京太郎「汚い言葉を使わない」パンッ 洋榎「んぁっ! もぅ、これしゅきぃ……おちんちんきもちよすぎるんやぁぁ……」トロン パンパンパン 洋榎「せいぜい、ハァハァ、養育費と慰謝料、がんっばって、払うんや……なぁぁぁぁんっ!!」プシャァァ 327 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 02 08 19.95 ID n2GN+6jSo [14/20] ザザッ 浩子「イェーイ! おじさん見とる~~!」ピース 京太郎「調子に乗らない!」パンッ 浩子「いひっ! こないチンポでハメられたら、何もかもがどうでもええなぁ」ハァハァ 京太郎「そうか?」 浩子「あっ、あぁっ! もっとぉ……ふあぁぁぁ!!」ガクガク ザザッ 雅枝「ふふっ……見てる?」グチュグチュ 京太郎「いいぞ、締まる!」パンパン 雅枝「うちなぁ、ずっとずぅーっと! この子のモノやったんよぉ」ハァハァ 京太郎「中で出すぞ!」 ドビュルルル! 雅枝「ぁぁ~~っ♪ 気持ちぃぃ……んふっ、濃いのが沢山」ドロォォ 京太郎「まだまだ!」パンパン 雅枝「あんっ! お前には無理やろうけど、これが女に悦びを教えるっちゅうことや!」 京太郎「雅枝! 雅枝!!」パンパン 雅枝「んほぉぉぉ! 人妻だったのに! 高校生にチンポハメられてイってまうぅぅ!!」ブシャァァ ガクガクガク 雅枝「いひひぃ……んはぁぁ……これしゃいこぉ……」 京太郎「はぁ、はぁ……さて、最後に俺から」 ざざっ 京太郎「最後にいいもん見れただろ? 冥土の土産ってやつだ」 愛宕父「……!?」シコシコシコ 京太郎「お前が仕事をクビになったのは、俺が椅子に命じて圧力をかけたからだ」 愛宕父「!?」 京太郎「そして、慰謝料が払えないお前は確かホモビに出演したんだっけ」 愛宕父「!!?!?」シコシコシコ 京太郎「その相手……ポジ種持ってるそうだぞ」 愛宕父「!?!?!?!?!」 京太郎「じゃあな。せいぜい、心行くまで楽しんでイってくれ」 愛宕父「ああぁぁぁっ!!」 京太郎「愛宕家は、俺がしっかり守ってやる」 ブツッ 愛宕父「んあぁぁぁぁっ!!」ビュルルルルルルッ!! 336 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 02 15 40.23 ID n2GN+6jSo [15/20] こうして、俺の復讐は終わった 悪に身を染め、外道の限りを尽くした その結果、俺は大切なモノを手に入れたんだ―― ~~数年後~~ 京太郎「絹、洋榎! 大学の時間だぞ」 絹恵「はーいパパ!」 洋榎「って、京太郎も同じ大学やないか!」 京太郎「そりゃそうだ」 雅枝「朝から騒がしいで、昨日はあんなに激しかったのに」 洋榎「おかんが歳取っただけや」 絹恵「せやせや」 浩子「あまり言うと怒られるで」 雅枝「もう怒っとるわ!!」 京太郎「雅枝。朝飯が遅れるからあとで」ちゅっ 雅枝「もう、しょうがないなぁ」 京太郎「よいしょっと」 透華「んむむ! ですわ!」 雅枝「この椅子、長いこと使うとるのに丈夫やな」 エイスリン「むむむ」 京太郎「愛用品だからな」 洋榎「そういや京太郎、いい加減機種変してもええかな?」 京太郎「なんでだ? まだ咲が使えるだろ?」 咲「うんうん」 洋榎「えー? お古とか嫌やねん」 京太郎「絹は良いって言ってるぞ」 絹恵「うん!」 智紀「優秀だから。ぶいっ」 洋榎「こっちはぺったんこなんやで!」 咲「あ?」 洋榎「この携帯怖い」 京太郎「とにかく我慢だ」 洋榎「ちぇー! 絹、孫の手とって!」 絹恵「自分で取りぃな」 初美「そうですよー」 京太郎「横着しない」 洋榎「ぐぬぬ! うちばっかり!」 342 名前: ◆T4KM.qYCbQ[saga] 投稿日:2014/12/11(木) 02 21 24.76 ID n2GN+6jSo [16/20] ピンポーン 京太郎「はーい!」 淡「宅配便でーす! 娘一つー!! 婚姻届にサインくださーい」 誠子「娘二つ目ー……」 京太郎「間に合ってますんで」 淡「もぅぉぉぉ!!」 絹恵「素直に一緒に大学行こうって言えばええやん」 淡「むぅぅ! パパはパパだもん!」 絹恵「ちゃう! パパは私のパパや!」 京太郎「はいはい」 雅枝「それじゃあ行ってくるで」 京太郎「おう。仕事頑張ってな」 雅枝「うん。あのアホが自殺したせいで養育費も入らんし」 京太郎「俺も大学でたらすぐに働くから」 雅枝「期待せんで待っとくわ」クスクス 洋榎「それじゃあみんな行くで!」 絹恵「おー!」 咲「人数多いね」 がちゃっ まこ「京太郎ー飯もらいにきたでー」 京太郎「またですか」 まこ「なんじゃ、全員留守の間に家の警備をしとるだけじゃ」 京太郎「あ、はい」 がちゃっ 久「お邪魔するわよぉん」 洋榎「出たぁぁあ!! エロ女!!」 浩子「色々技を教えてくれるから助かっとるわ」 京太郎「……はぁ、騒がしいな」
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「――――また勝てなかった」 大会後、初めての休日。 いつものようにネット麻雀に興じ、例によって例の如く、手痛い敗北を喫して床に倒れ込む。 「今日は珍しく赤木さん達に遭遇しなかったから、どうにかなるって思ったんだけどなあ……【K】とか【堂嶋】ってのにとことん毟られた……」 頬に感じる床の冷たさにまったりしながら、理不尽すぎる和了りを繰り返した対局相手に不平を漏らす。 「なんで倍満、三倍満が連発すんのよ……?国士と四暗刻も連発したし……」 麻雀の役満とはあんなにも出やすいものだったか。 一、二度しか和了った記憶のない役満の直撃は、何度繰り返しても堪える。 「きゅわー?」 「ああ、ありがとなカーたん」 「パコッ……パコッ……!」 落ち込む主人を心配したのか、近くまで這ってきて顔を覗き込むペットのカーたんの背中をくすぐり、労ってやる。 「さすがにもう、ネト麻やる気にはなれんし……散歩にでも行ってくるか」 ムクリと体を起して、ベッドの上に放り出していた携帯電話と財布を手に取る。 「どこに行くかなあ」 ぼー、と天井を眺めて思案。 暇をしているなら、咲でも誘ってどこかに出掛けるという手もあったが、あいにく今はそんな気分でもない。 「公園にでも行って、まったりするか」 なんとなく決めて、立ち上がる。 たまには童心に返るのも面白い……そんな、気軽な考えからの行動だった。 京太郎が訪れたのは、自宅からそれなりに離れた場所にある公園。 自分のことを知っている近所の人がいるような公園だと、先日の県予選の話を聞かれたり、世間話に付き合わされたりしそうで嫌だったのだ。 「というわけで――――来たぜ……」 ざわ…ざわ…と、久しぶりに空気をざわつかせながら訪れた自然公園には、休日にも関わらず人の数は少なかった。 ざっと見渡した感じ、家族連れが幾組。あとは、木陰のベンチに座ってファッション誌らしき本を読んでいる、ハンチング帽を被った少女が一人。 これならゆっくり、まったりできそうだ。 「まだ右手も治りきってないし、休めるだけ休む……!」 にんまりと、ファッション誌を読み耽っている少女が座るベンチの向かい側にあるベンチに腰を下ろし、一息つく。 「そういや、飲むもの買ってなかったな……近くにコンビニってあったっけ?」 「んー?自動販売機なら、こっち行ったところにあるし」 風に揺れる梢のざわめきに耳を傾けながら、そういえば飲み物を買っておくのを忘れた――――と腰を上げた京太郎に反応したのか、雑誌に視線を落したまま、少女が自動販売機の場所を教えてくれた。 「あ、こりゃどうも御親切に」 「別に構わないし。困った時はお互い・様さ」 「――――ん?」 「どうかしたし?」 ハンチング帽の少女の声、そして口調に聞き覚えがあって中腰の姿勢のまま、首を傾げた京太郎に、ようやく少女が視線を起こす。 「…………あ、池田?」 「…………あ、須賀ナントカ?」 お互いに数秒、マジマジと相手の顔を穴があくほど見つめてから名を口にする。 「ちょっ、なんでお前がここにいるし!?」 「なんでって……」 ベンチから飛びのく勢いで距離を取って指差してくる池田、こと華菜に言い淀んだ後、京太郎は―――― 「んと、うん、俺俺。ってなんだよ池田、俺、須賀京太郎はここにいるぜ?」 「誰も捜してねーし!つか、清澄に通ってる奴が、なんで私の家の近くの公園にいるんだ――――ハッ、まさかストーカー!?ウィークリー麻雀TODAYに書いてあった相手って、まさか私だったし!?」 「おい待てコラ、全力で訴訟も辞さねえぞ」 雑誌のゴシップを真に受けられては困る。 アセアセと顔を赤らめながら髪を整える華菜に、半ば本気で否定。 「あんな面白おかしく書かれた記事を真に受けてんじゃねーよ、だからお前は池田なんだよ、池田ァ!」 「意味わかんねーし!じゃあなんでお前がこんなとこにいるのか、華菜ちゃんに説明してみろ!!」 真っ向から全否定されると、年頃の乙女としてそれはそれで納得いかないのは自然の妙理。 憮然とした表情で京太郎に、清澄のある学区から離れた公園を訪れた理由を問う華菜。 「散歩だよ、散歩。休みに出歩いたらダメなのかよ」 「散歩ねえ……まったくもってこれっぽっちも似合わないし!つーか須賀、お前、私より一個下なんだからちゃんと敬語使えー」 「ハッ!年上らしさの欠片も感じられねー」 帽子の下から猫耳のように髪を尖らせせつつ――無論、それは京太郎の幻視に過ぎないのだろうが――エヘンと偉ぶる華菜に、京太郎が冷めた目でペィッと手を振って拒絶する。 「っ……ホンット、生意気だし……!」 「お前にゃ負けるし……!」 ギリギリとお互い、妙な対抗意識を持って公園の遊歩道中央で睨み合う。 漫画やアニメであれば、バチバチと二人の間で火花や電撃が弾けているであろうガンのつけ合い。 それを中断させたのは――――小さくも強大な幼子の声三つ。 「あ!なんかにいちゃんいるし!」 「おねーちゃんとにらめっこしてるし!」 「なかよしさんだしー」 砂遊びでもしてきたのか、全身に砂と泥を纏わりつかせた状態で小池ーズ……緋菜、菜沙、城菜の三人が駆け寄り――――飛びついた。 「にいちゃんもいっしょにあそぶしー!!」 「ブランコののりかたおしえてあげるし!」 「みてみて、城菜のおきにいりオモチャー」 「ちょっ、げふぅぅぅぅっ!?」 ずどーーーーん、と勢い任せに飛び込んできた小池ーズの直撃に、京太郎がもんどりうって地面に倒れ込む。 「あぁっ、須賀……須賀ァァァァァァァァッ!?」 「く、くそ、不幸だ……やっぱり家でおとなしく、カーたんの相手でもしとけばよかった……!!」 そんなこんなで、京太郎の休日は騒がしくなることが確定した。
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【咲 -Saki-】 須賀京太郎カプ統合スレ 5 h5-1 清澄×京太郎(うpロダ投下) h5-2 桃×京「桃の天然水」 h5-3 京桃?「カクレモモジリ」 h5-4 咲 h5-5 京×久 h5-6 京×桃「桃の特等席」 h5-7 京×透 h5-8 京×清澄「王様ゲーム」(うpロダ投下) h5-9 京×桃「桃の特別映画館(指定席)」 h5-10 京×桃「桃の特別宿泊施設(予約)」 h5-11 京太郎←姉照小(うpロダ投下) h5-12 京×桃 「桃のお料理メニュー」 h5-13 京×シロ h5-14 池田「迷子のご案内」 h5-15 池田「迷子の自己紹介」 h5-16 池田「迷子のお迎え」 h5-17 京×健夜「京健生配信」 h5-18 京×桃「桃の特別食事処(赤面フィーバータイム)」 h5-19 雑用プロ(うpロダ投下) h5-20 京×久(うpロダ投下) h5-21 京×咏 →長そうなの h5-22 京×和 h5-23 照「京ちゃんだと・・・!?」(うpロダ投下) h5-24 京シロ(うpロダ投下) h5-25 縁日にて(龍門渕) h5-26 縁日にて(清澄)
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穏乃「――――ツモッ!」 立直門前タンヤオドラ1 30符4飜7700!! 穏乃「……やったー、オーラスで逆転勝利!!」 灼「最後の最後で負けた……」 玄「うーん、テンパイまではいってたんだけど」 京太郎「あー……油断した、まさかこの土壇場で逆転手を出してくるなんて……」 穏乃「フッフッフ、最後の最後まであきらめないのが私の長所!!」 京太郎「俺もいいとこまでは行ったんだけどなあ……」 玄「と、途中の追い上げからトップになったの凄かったよー」 灼「相変わらず、あのモードになると……暑苦しい」 穏乃「宥さんなんかは、あったかいよー、とか言って喜ぶんだろうけどねー」(ダハー 京太郎「な、なんかすみません……」 穏乃「いーっていーって、熱く打つ人と対局するのは楽しいしさ!!あー、でも熱中し過ぎて汗かいちゃった――」(ジャージのチャック下ろし 玄「わ、わわっ、ダメだよしずちゃん!!きょ、京太郎君もいるんだよ!?」 灼「はしたない……」 穏乃「え、ぁ――――!!」(真っ赤 穏乃「み、見た!?見てないよねっ、ね!?」 京太郎「ハハハッ、心配しなくても大丈夫ですよ。だって――」 穏乃「ホッ――」 京太郎「ケチなオモチ見る気なし……!」 穏灼玄「……………………」 京太郎「やっぱり、オモチは大きい方が……ねえ?俺としてはやっぱり宥さんぐらいあってくれなきゃ、こう、興味すら持てないっていうか……」 京太郎「――――あ、あれ、どうしたんですか三人共……」 宥「みんな、おまたせー。お、遅くなっちゃった……」 憧「ゴメン、待ったー…………って、どうして須賀君が正座してるの!?」 穏乃「うん、ちょっと非常に不愉快なことがあってね……!!」(ギロリ 京太郎「クッ、クク……いい加減、悟れ……!オモチがあってこそだってことを……!」 穏乃「――――――――」 灼「折れない……そこだけは感心する」 玄(わ、私もそれなりにあると思うんだけどなー……) 穏乃「ひどいよ……こんなのってないよ……!!」 憧「あ、いけない、穏乃がまた前世の記憶を蘇らせてる……」 終われ。